03-6452-6611 受付 水曜〜土曜 10:00〜17:00 完全予約制 休診日 日・月・火・祝

NEWS & BLOG | ビタミンDの連載(1)

ビタミンD欠乏症候群①

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. ビタミンDは骨だけでなく、ホルモンのように全身で働くことがわかってきたと筆者は述べています。
  2. 200種類以上の遺伝子の転写調節や、免疫・抗炎症の働きなどを、新しい知見として紹介しています。
  3. 欠乏と関連する病気として、感染症・糖尿病・うつ病・がん・自己免疫疾患など多くの病名をあげています。
  4. 先進国ではビタミンD欠乏が感染症のように「蔓延」していて、文明病とも呼ばれると書いています。

ご無沙汰しております。

あっという間に9月ですね!(いつもこんなこと書いているような気が(^^;;)

更新が滞っており、その間に新しい知識が入ったり、興味の対象がどんどんアップデートされているので、話題がコロコロ変わっていますがお許しを。

今日はビタミンDについてです。

ビタミンDは、今とてもホットな栄養素のひとつです。

ビタミンDは、昔からカルシウムの代謝をつかさどり、骨の代謝に大切なビタミンであると理解されてきました。

しかしそればかりでなく、生体機能に非常に重要であり、多様な働きを持っていることがここ10年ほどの研究で明らかになってきました。

ビタミンDには、「ビタミン」の名前がついていはいますが、実際にはホルモンのような働きをしていることがわかっています。

そしてこの欠乏が、文明国においては非常に多くの人に起きており、いわば「文明病diseaseofcivilization」であると表現されています。

先進国ではビタミンD欠乏は感染症のごとく「蔓延」している、とまで言われるほどです。

ビタミンDの作用について最近の研究により明らかになったことは、

・200種類以上の遺伝子において遺伝子転写の調節を行う
・神経機能において神経伝達物質として働く
・免疫系に作用し、抗炎症作用を及ぼす
・天然抗生物質としての効果を持つ

などです。

ビタミンD欠乏が関連する病気には以下のものがあげられます。

・易感染性
・心血管系疾患
・高血圧
・糖尿病
・骨粗鬆症
・多発性硬化症
・うつ病
・精神疾患
・てんかん
・偏頭痛
・脳卒中
・多嚢胞性卵巣症候群
・筋骨格系疼痛
・自己免疫疾患
・炎症性疾患
・炎症性腸疾患
・がん
・線維筋痛症
・自閉症
・新生児の先天異常
・歯周病
・黄斑変性症
・悪性黒色腫
・インフルエンザ
・尋常性乾癬
・痛風
・耳硬化症
・間質性膀胱炎
・呼吸機能低下
・血栓症
・慢性腎不全
・ヘモクロマトーシス
・胃腸疾患

などです。

続きます。

もちろん低血糖症にも関係していると思われますよ!

こちらもよろしくお願いいたしますm(__)m

あなたのからだの「足りない」、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

分子栄養療法とはについて、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2008年の記事に追記

ビタミンDの補充は、健康な成人のがんや心臓病を減らしませんでした。一方、自己免疫疾患や呼吸器の感染症は、わずかに減るという試験結果があります。

  • 25,871人に毎日2000 IUのビタミンDを飲んでもらった試験で、追跡期間の中央値5.3年の間に、がんや心臓病・脳卒中は減りませんでした。出典:Manson ほか, N Engl J Med 2019/PubMed 30415629・DOI 10.1056/NEJMoa1809944
  • 同じ試験の追加解析では、追跡期間の中央値5.3年で、ビタミンDを飲んだ人は自己免疫疾患が22%少なくなりました。出典:Hahn ほか, BMJ 2022/PubMed 35082139・DOI 10.1136/bmj-2021-066452
  • 46件のランダム化試験をまとめると、ビタミンDで急性の呼吸器感染症はわずかに減りました。効果が見られたのは、毎日400〜1000 IUを飲んだ場合などでした。出典:Jolliffe ほか, Lancet Diabetes Endocrinol 2021/PubMed 33798465・DOI 10.1016/S2213-8587(21)00051-6

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2008 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2008年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

あわせて読みたい

よく聞かれること

ビタミンDのサプリメントでがんは防げますか?
大規模な試験では、健康な成人でがんや心臓病は減りませんでした。検査で不足がわかった方の補充とは、分けて考えます。
どんな人がビタミンDをとるとよいですか?
米国内分泌学会は、1〜18歳の子ども、75歳以上の方、妊娠中の方、糖尿病になりやすい予備群の方に補充を提案しています。詳しくは医師にご相談ください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

初診のご予約

初診は予約制です。下のフォームで希望の日時をお知らせください。受付時間内にお電話で日時を確定します。
お電話でもご予約いただけます。

初診の予約を申し込む▼24時間受付/受付時間内にお電話で日時を確定します(送信だけでは予約は確定しません)

日時を確定するため、お電話でご連絡します

受診は任意

第1希望(例:10月24日の午後)。第2希望もあればお書きください