疲れやすい、体がだるくて仕方がない、うつっぽい、やる気が起きない、動悸がする、朝起きられない…。

といった様々な症状をお持ちの患者様が、かなりいらっしゃいます。

そのような症状にはもちろん、いろいろな原因が考えられます。

低血糖症
栄養失調
重金属の蓄積

上記の複合的な影響による脳内の生化学的なアンバランス
ホルモンのアンバランス(多いのは甲状腺機能低下症・部分的な副腎機能低下症など)

微生物の潜在的な感染

などがありますが、とくに「食物アレルギー」が深く関係していると考えられる患者様が、少なからずいらっしゃるのです。

この場合問題となるのは、日本でも保険で調べられる「即時型アレルギー(IgE抗体が関与)」ではなく「遅延型アレルギー(IgG抗体が関与)」ですが(詳しくはまたいずれ)、検査結果のレポートを見て、ぎょっとすることが少なくありません(とくにここ最近)。

なぜアレルギーで疲労が起きるのでしょうか?

このひとつの原因として、長期間の副腎の負担による副腎機能低下が挙げられます。

短期的なストレスに対しては、アドレナリンやノルアドレナリンが対応しますが、ある程度長期間にわたるストレスに対しては、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)がその主要な役割を演じます。

アレルギー以外の要因でも、精神的ストレスや環境の変化(社会的なことに限らず、季節や気温、天候などすべて)など、何らかの「変化」は、副腎に負担をかけます。

最初の段階ではコルチゾールは増加するのですが、それが長く続くと分泌が低下し、ストレスに対応できなくなります。その結果、上記の症状が起きることになります。

もちろん、このような理由以外にも、アレルギーそのものが疲労を起こす機序があるかもしれません。

この場合、副腎のケアをすることと同時に、原因となる食物の除去食を行っていくことが必要です。

(↑これは私の結果なのでたいしたアレルギーは出ていません)

ちなみに、そのアレルギーはどこからくるかというと、元をたどれば「胃腸」から来ます。

十分な消化ができないこと、そして腸のバリア機能が低下し、アレルゲンとなる未消化のタン白質が吸収されてしまうことが、アレルギーの原因となるからです。

その場合は、「お腹」から治療していかないとならないのです。

なかなか気の長い話ですが、「急がば回れ」で、本当に根っこから治してこそ(腸は根っこです)本当の意味での根本治療であるということを、このことは教えてくれていると思います。

こちらもよろしくお願いします。

株式会社HYGEIA