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NEWS & BLOG | 改善例(骨粗鬆症)

骨粗鬆症の改善例

(2026年10月 最新の研究を追記) 改善例

この記事でわかること

  1. 79歳の女性で、10年前に骨粗鬆症と診断され、胸椎と腰椎に圧迫骨折がありました。
  2. 血液検査では、貧血、アルブミン低下、ビタミンB群の不足、潜在性鉄欠乏、亜鉛不足がみられました。
  3. 2005年3月から約1年、総合的な栄養療法を行いました。骨密度はかかりつけ大学病院のDEXA法の値です。
  4. 若年成人比(%YAM)は60.3%から75.5%に、腰椎L2-4の骨密度は0.627から0.785に上がりました。

主訴

M.0.様 (79歳・女性)

背骨の湾曲と痛み

現病歴

10年前に都内大学病院にて骨粗鬆症と診断される。
胸椎・腰椎の圧迫骨折を認める。
身長145cm 体重37kg

血液検査データ

・貧血・A/G↓(アルブミン低下)
・ビタミンB群欠乏・潜在性鉄欠乏
・亜鉛欠乏

治療

2005年3月より、総合的な栄養療法を約1年施行

ドクターコメント


% Young Ref.は、80%以上が正常、80~70%が骨量減少、70%以下が骨粗鬆症。この患者様の2005年7月の骨密度は60.3%であり骨粗鬆症であった が、栄養療法により75.5%に上昇している。また、2005年7月では年齢平均より12.4%骨密度が低かったが、治療後は年齢平均を10.0%上回っ ている。 L(腰椎)2-4の骨密度の平均は25.2%上昇している。
*通常の薬物療法では、骨密度の改善率は5%程度です。

経過

骨密度の推移(DEXA法:かかりつけの大学病院による)

 
  2005.7.28 2006.1.25 改善率
% Young Ref 60.3 75.5↑ 15.2%↑
T-Score -2.91 -1.79↑ 1.12ポイント↑
% Age Matched 87.6 110.0↑ 22.4%↑
Z-Score -0.51 0.41↑ 1.12ポイント↑
BMD(L2) (g/cm2) 0.554 0.706↑ 27.4%↑
BMD(L3) (g/cm2) 0.715 0.943↑ 31.9%↑
BMD(L4) (g/cm2) 0.615 0.697↑ 13.3%↑
BMD(L2-4) (g/cm2) 0.627 0.785↑ 25.2%↑
*BMD(bone mineral density):骨密度(骨の強さ)
*% Young Ref.:若年成人平均値(骨が最も強いとされる)の骨密度に対する割合
*% Age Matched: 年齢別平均の骨密度に対する割合
*T-score:若年成人平均値に対する標準偏差値
*Z-score:年齢別平均の骨密度に対する標準偏差値

この症例の治療について(2026年10月 追記)

治療の内容
総合的な栄養療法(治療用サプリメントの処方と食事指導)(記事の記載)
治療の期間
2005年3月から約1年
費用(自由診療)
検査 16,500円、約3か月ごとの再検査 11,000〜16,500円と診察料 5,500円(いずれも税込・2026年の料金)。治療用サプリメントは処方の内容で変わります。記事の当時の費用とは異なります。治療中の費用は、最初の3か月で月5〜10万円が目安です。
主なリスク・副作用
まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。服用中の薬がある方は、医師にお伝えください。
標準的な治療との関係
骨粗鬆症の標準的な治療は、骨折の危険に応じた薬(骨を壊す働きを抑える薬など)です。当院の分子栄養療法は、その代わりではなく、並行して行うものです。
結果について
この記事は一人の患者さまの記録です。同じ治療で同じ結果が出るとは限りません。

骨のこと、食事と栄養から見てみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

骨粗鬆症について、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2018年の記事に追記

骨粗鬆症では、骨折を防ぐ薬の治療が基本です。カルシウムとビタミンD、十分なたんぱく質は、その土台として骨折や骨密度との関連が示されています。

  • 閉経後の女性7808人の試験と延長試験で、デノスマブを最長10年使うと、腰椎などの骨密度は頭打ちにならず上がり続けました。出典:Bone ほか, Lancet Diabetes Endocrinol 2017/PubMed 28546097・DOI 10.1016/S2213-8587(17)30138-9
  • 6件の試験のまとめで、ビタミンDとカルシウムを毎日一緒にとると、骨折は6%、大腿骨の骨折は16%減りました。ビタミンD単独では減りませんでした。出典:Yao ほか, JAMA Netw Open 2019/PubMed 31860103・DOI 10.1001/jamanetworkopen.2019.17789
  • 複数の試験と20件のコホート研究の解析で、たんぱく質を多くとると、腰椎の骨密度にわずかな良い影響があるとされました。出典:Shams-White ほか, Am J Clin Nutr 2017/PubMed 28404575・DOI 10.3945/ajcn.116.145110

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2018 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

骨粗鬆症は、栄養療法だけで良くなりますか?
骨折を防ぐには、骨粗鬆症の薬による治療が基本です。当院の分子栄養療法は、その治療と並行して行うものです。骨粗鬆症と栄養
骨のために、食事で気をつけることはありますか?
カルシウムとビタミンDを一緒にとると、骨折が減った試験があります。たんぱく質を十分にとることも、骨密度の維持と関連しています。
腰の骨密度の数値は、どこまで信頼できますか?
高齢の方では、骨の変形や骨折で腰椎の値が高めに出ることがあります。大腿骨の骨密度も合わせて見るのが一般的です。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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