横浜パシフィコで行われている、日本産科婦人科学会総会(通称「日産婦」)に行ってきました。

私が聴きたかったシンポジウムは、「妊娠と栄養・代謝―妊娠中の適切な栄養管理をめざして―」でした。

これが、ものすっごく面白かった。

素晴らしい研究結果を聴かせていただきました。

産婦人科医でかつ栄養療法を行っている私としては、まさに膝を打ちたくなるような興味深い研究内容ばかりでした。

皆さんは、「Barker仮説」というのをご存知でしょうか?

イギリスの疫学者David Barker氏の「成人病胎児期発症説」で、簡単に言うと「胎児期に低栄養であること(=母体が低栄養であること)が成人期における心血管系のリスク因子である」という説です。

産婦人科の世界でも今ホットな話題らしく、活発な論議が交わされていました。

主にはBarker氏の説を支持する研究結果でした。

また、妊娠初期に必要とされている葉酸(ビタミンB群の仲間)の話題、妊娠糖尿病とインスリン抵抗性の話題などが挙げられました。

とても面白かったので、後日概略を書きたいと思います。

Barker氏の説はこの本で読めます。

デイヴィッド バーカー, David Barker, 藤井 留美, 福岡 秀興
胎内で成人病は始まっている―母親の正しい食生活が子どもを未来の病気から守る

さて、学会中懐かしい方々にも会うことができました。

一人は、私が研修に行っていた足利日赤病院産婦人科部長の春日義生先生。
(写真を撮っていただくのを忘れました)

ボケボケしていた私を温かく指導してくださった先生です。いつもニコニコ・飄々となさっています。

悪性腫瘍の手術もできれば周産期も内分泌も得意というオールマイティーな先生で、私が尊敬するドクターの一人です。

そして先輩と後輩にもばったり。写真を載せていいと言われたので載せちゃいます。

学会で楽しいのは、懐かしい面々に遭えるのと、書籍の販売です。

大きな学会にはほとんど医療専門の本屋さんが出店をしていて、その辺の本屋さんにはおいてない専門書や洋書やレアな本をいっぱい売っているので、ついつい色々な本を買ってしまうのです。

今回もいっぱい買っちゃいました♪

株式会社HYGEIA