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NEWS & BLOG | エッセイ(食べることの意味)

食べることの意味

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 人類は長いあいだ飢えと隣り合わせで、食べ物は「天からの恵み」として感謝されてきたと書いています。
  2. 食べ物があふれる今、食べることへの感謝が薄れ、本来の目的から外れてきていると筆者は感じています。
  3. 義務的に食べたり、食べることに振り回されたりする姿を、外来の患者さまを通じて強く感じています。
  4. なぜ食べるのかと悩む前に、まず食べられることに感謝してほしいと筆者は結んでいます。

クリニックにいらっしゃる患者様を拝見していて、最近強く思うことがあります。

それは、「食べる」という行為についてです。

食べるということ、それは生命を維持するために必要不可欠な行為です。

当たり前のことですが、食べることができなければ私たちは生きていけません。

人類にとって長い間、食べるものを必要充分に得ることはそう簡単なことではありませんでした。

氷河期の間、私たちの祖先は主にマンモスを捕まえて食べていました(えらい昔の話で恐縮ですが…)。

当然ながらマンモスを捕まえることは容易ではなく、長い間の飢えに耐え命の危険にさらされながら狩りに成功した暁に、ようやく手に入れたマンモスの肉を食べるということは、我々の祖先にとって、とても特別な行為だっただろうと想像できます。

農耕をはじめるようになると、ようやくある程度安定して食物を得られるようになりました。しかし、天候など様々な要因によって十分な収穫が得られないことも多々あり、たびたび飢饉にさらされました。

我々人間にとって、食べ物はとても貴重なものであり、「天からの恵み」であったのです。

ですから、神事には必ず豊作を願うものですし、食べ物が十分あることに対して、私たちは祭りを行って神に感謝の意を捧げてきたのです。

「食べることができる」ということは、それだけありがたいことなのです。

その感謝の気持ちが、現代人にはとても薄れているように思います。

食べ物を手に入れるのに、「苦労」することはほとんどなくなりました。

それは長い間、人類が夢見てきた状態かもしれません。

しかし、それが現実になった現代、「食べる」という行為は、本来の意味を外れて、何か別の方向に行きはじめているような気さえしてきます。

食べ物を大事にしない、食べることに重きを置かない(美食をするというのとはまた別の話です)風潮が、世の中に流れています。

「自分の命が食べ物によって生かされている」という気持ちがなく、ただ義務的に「やっつけ仕事」のように食べたり、または「食べる」ことに振り回され、「食べる」という行為がまるでオバケのように複雑怪奇なものになってしまい、食べることの本来の目的からかけ離れてしまっているのです。

なぜ食べるのか、なぜ食べなければいけないのか。

シンプルでありながら深いこの問いに頭を悩ます前に、まず「食べられることに感謝する」ということを、忘れないで欲しいと思います。

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血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

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最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2006年の記事に追記

2026年時点の研究では、食べることに意識を向ける「マインドフル・イーティング」の練習で、満腹感に気づきやすくなり、食べすぎが減る傾向が報告されています。

  • マインドフルネスを使った介入をまとめた解析では、満腹感への気づきが高まり、外からの刺激で食べることや甘いものの摂取が減りました。感情による食べすぎへの効果は小さく、はっきりしませんでした。出典:Kao ほか, Obes Rev 2024/PubMed 39489689・DOI 10.1111/obr.13860

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2006 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2006年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

食べることに振り回されてつらいときは、どうすればいいですか?
過食や拒食が続く場合は、心療内科などの治療を優先してください。当院の分子栄養療法は、その治療と並行して行います。摂食障害(過食症・過食嘔吐)の栄養療法外来もご覧ください。
ゆっくり味わって食べるとよいのはなぜですか?
食べることに意識を向けると、満腹感に気づきやすくなるという研究があります。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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