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NEWS & BLOG | 周産期医療の時事(2006年)

パンダの寓話

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. ネットで話題の「パンダの寓話」をきっかけに、産婦人科医の厳しい働き方を書いた記事です。
  2. 激務や、悪い結果で逮捕される不安から、産婦人科医のなり手が減ることを筆者は心配しています。
  3. 防げない悪い結果を国が補償する制度を望んでいます。産科医療補償制度は2009年に始まりました。

ご無沙汰です。

今日は栄養ネタではありません。

私も産婦人科医の端くれとして、最近の悲しい周産期医療の事情については憂いています。

最近、「パンダの寓話」というのがネット上で話題らしいのです。

私は、むーみん先生のところで知りました。

むーみん先生は、中間管理職先生のところでお知りになったそうです。

先日、個人で大きな産婦人科医院をやっている先輩のところへ電話をしたら、夜10時だというのに「これからエクトピー(子宮外妊娠)のオペだ」と。。

3年間で1日くらいしか休んだことがないみたいです。

この先生ほどではないですが、私が大学病院に勤めていた時も、本当にきつかったです。

(大学勤務の産婦人科医の激務ぶりについてはBermuda先生のブログをご参照あれ)

私はそんな産婦人科医療がイヤだったのではなく(いや、正直体力的にキツイのはイヤではありましたが)、本当に自分がやりたい医療をやりたかったので、開業して栄養療法なんていう代替医療をやっている風変わりな医者であるわけですが、産婦人科医という仕事がものすごくやり甲斐のある仕事であることは間違いありません。

産婦人科医と言うのは、好きでなければ務まらないと思います。

私は妊婦さんと接するのが好きです。

お腹の中の赤ちゃんを想像すると、生命の神秘を感じざるを得ませんし、とても楽しいのです。

でも、楽しいだけではやっていけないのも産婦人科医です(医者は全部そうですが…)。

いくら好きでも、昼もなく夜もなく馬車馬のように働かなければいけないのだとすれば、そして一生懸命手を尽くしても、治療が悪い結果に終ったら逮捕されてしまうのであれば、一体誰が産婦人科医のなり手になるのでしょう?

産婦人科医が激減して、ハイリスクな患者様は診ないような状態になったら、一番困るのは患者様です。

アメリカでは、産婦人科医はインド系の方が増えているそうです。

それが悪いわけではもちろんありませんが、日本でも将来はそうなっていくのでしょうか?

「ベストな環境を望む」とまではいかなくても、もう少し労働環境を整えて、また、どうしてもある一定の割合で起こってしまう、「ベストな治療を行っても発生してしまう悲しい結末」を、損害賠償でなく国が保障する制度ができて、医療をする側も必要以上に保身に回ることなく、安心して診療に専念できるような、そんな環境があれば。。。

そんなことを望むのは、贅沢なのでしょうか…?

あなたのからだの「足りない」、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

分子栄養療法とはについて、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2006年の記事に追記

記事が望んだ「国が補償する制度」は、2009年に産科医療補償制度として始まりました。一方、産婦人科医の不足と長時間労働の課題は今も続いています。

  • 産科医療補償制度は、周産期医療の悪化への懸念を受けて2009年に始まった無過失補償の制度です。2017年までに2233件が補償の対象と認められ、産科の訴訟は急に減りました。出典:Ushiro ほか, J Obstet Gynaecol Res 2019/PubMed 30672080・DOI 10.1111/jog.13906
  • 2024年に始まった医師の労働時間の上限について、産婦人科医に聞いた調査です。短期的には働き方はほとんど変わっていませんでした。年1860時間まで残業できる区分の医師ほど、幸福度が低い結果でした。出典:Maeda ほか, J Obstet Gynaecol Res 2025/PubMed 41290213・DOI 10.1111/jog.70112
  • 保険請求のデータで、産婦人科医の必要数を推計した研究です。年960時間の残業上限を守るには今1,500人が不足し、解消は2040年以降と見込まれました。出典:Yoshimasu ほか, Cureus 2025/PubMed 39897248・DOI 10.7759/cureus.78269

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2006 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2006年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

産科医療補償制度とは何ですか?
お産に関連して重い脳性まひとなった場合に、過失の有無を問わず補償する制度です。原因の分析と再発防止の報告も行っています。
妊娠中の体調で困ったときは、どこに相談すればよいですか?
まず通っている産科にご相談ください。栄養の相談は、産科の診療と並行して行います。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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