03-6452-6611 受付 水曜〜土曜 10:00〜17:00 完全予約制 休診日 日・月・火・祝

NEWS & BLOG | HYGEIA通信(2007年の随筆)

これからの医療の行く先は

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 分子整合栄養医学の土台は生化学と生理学で、栄養素の代謝そのものが生命活動だと述べています。
  2. 患者さまの食事と病気を結びつけて考えない当時の医療に、筆者は深い疑問を持っていました。
  3. 本「栄養と犯罪行動」の芝生と板のたとえを引き、まず原因を取り除く発想を説いています。
  4. 新薬や遺伝子治療の進歩を認めつつ、その前に足元の栄養を見直すべきだと訴えています。

分子整合栄養医学を勉強していると、人体の生命活動のあまりにも巧妙な仕組みに感動することがよくあります。

生命活動とはすなわち、栄養素が体の中でどのような化学反応を受け、代謝されていくのか、ということです。

遺伝子を中心とした指令システムの中で、私たちの知るまでもなく、60兆個の細胞の中で膨大な数の化学反応が日々行われ、生命は維持されています。

それらの全ての元になるのは、何はなくとも「栄養素」なのです。

体内における栄養素の活動こそが、生命活動であると言えるのです。

分子整合栄養医学の根本になるのは生化学であり、生理学です。

医学生の頃、あんなにつまらなかった(失礼!)生化学も、栄養素の働きと臨床とを結びつけて考えると、「なるほど!」と思わず膝を打ちたくなります。

そして、このような栄養素の働きについて知れば知るほど、患者様が普段摂っている食事と疾病とを結び付けて考えることをほとんどしない現代医学のあり方に、深い疑問を持たざるを得ないのです。

以前ご紹介した「栄養と犯罪行動」という本の中で、印象に残った文章がありました。

「もしあなたが一枚の木の板を芝生の上に落とすと、一週間後、その下の草がよく育たなかったことに気づくだろう。

近づいてよく見ると、その草の多くの葉は死に、ある葉はかろうじて生きており、そして別の葉は比較的健康であるのがわかるであろう。

ハイテクノロジー医学の最良の考え方は、それらの草の葉の発生学的相違を分析し、非常に経費のかかる実践と結びつけて、死につつあるものを生き生きさせようと努力することである。

まず第一にそこに板を落とすべきでなかった、という認識が一つの洞察なのであるが、それは公衆衛生と環境改良の運動家に限られている。」

膨大な費用をかけて常に新薬は開発され続けています。

中には素晴らしい薬もありますが、鳴り物入りで世に出ても何年か後にその効能・効果が否定され、はあっさりと市場から消え去る薬剤は数知れません。

遺伝子治療やより非侵襲的になっていく外科治療など、現代医学の発展は目覚しいものがあります。

しかし、その前にもっと大切なことがあるのではないか、私たち医師は足元を見失っているのではないか、と思うのです。

あなたのからだの「足りない」、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

分子栄養療法とはについて、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2007年の記事に追記

2026年時点でも、食事の質は世界の死亡や病気の大きな要因とされています。一方で、医学部での栄養教育はまだ足りないと報告されています。

  • 195か国の分析では、2017年に食事が関わる死亡の主な要因は、塩分のとりすぎ、全粒穀物と果物の不足でした。出典:GBD 2017 Diet Collaborators, Lancet 2019/PubMed 30954305・DOI 10.1016/S0140-6736(19)30041-8
  • 医学生の栄養教育を調べた系統的レビュー(24件)では、国や学年を問わず、栄養は医学教育に十分組み込まれていませんでした。出典:Crowley ほか, Lancet Planet Health 2019/PubMed 31538623・DOI 10.1016/S2542-5196(19)30171-8
  • 人の細胞の数をあらためて計算し直した研究では、過去の推定が見直されました。体の中の細菌は、人の細胞とほぼ同じ桁の数でした。出典:Sender ほか, PLoS Biol 2016/PubMed 27541692・DOI 10.1371/journal.pbio.1002533

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2007 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

あわせて読みたい

よく聞かれること

栄養療法は、薬の治療の代わりになりますか?
代わりにはなりません。病気ごとの標準的な治療を続けながら、並行して栄養状態を整えるのが当院の考え方です。診療内容もご覧ください。
自分の栄養状態は、どうすればわかりますか?
当院では血液・尿検査で栄養状態を確かめます。その結果をもとに、食事とサプリメントの内容を決めます。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

初診のご予約

初診は予約制です。下のフォームで希望の日時をお知らせください。受付時間内にお電話で日時を確定します。
お電話でもご予約いただけます。

初診の予約を申し込む▼24時間受付/受付時間内にお電話で日時を確定します(送信だけでは予約は確定しません)

日時を確定するため、お電話でご連絡します

受診は任意

第1希望(例:10月24日の午後)。第2希望もあればお書きください