副腎疲労

原因不明といわれるその不調は、「副腎」が原因かも?
鬱やストレス、自立神経失調症だと決めつけず、まずは生化学検査できちんと診断してみましょう。

副腎疲労でお悩みの患者さまへ

この度はクリニック・ハイジーアのホームページにお越しくださいましてありがとうございます。

「副腎疲労」とは、あまり耳慣れない言葉だと思いますが、実は、現代人に急激に増えている病気です。そして、現代人を苦しませている症状の多くに、この「副腎疲労」が関係しているのです。

下記の症状を複数思い当たる方は、副腎疲労の疑いがあります。

  • とにかく疲れる。眠っても疲れがとれない。
  • 朝起きられない。起きるのがつらい。いつまでも寝ていたい。1日中寝たきり。
  • 体が重い。だるい。
  • めまいがする。頭がふらふらする。
  • うつ状態である。
  • やる気が起きない。
  • 楽しみや喜びがない。
  • 記憶力・集中力が低下した。
  • 頭が働かない。頭にもやがかかったような感じがする。
  • 動悸がする。
  • 夜眠れない。
  • パニックを起こしやすい。緊張しやすい。
  • ストレスに対処できない。ストレスがあると風邪を引く、または寝込んでしまう。
  • 風邪を引きやすい、風邪の治りが悪い。感染症にかかりやすい。
  • アレルギーがある。炎症を起こしやすい。
  • 急に鼻炎になり、改善しない。
  • 急にじんましんや湿疹、皮膚炎になり、改善しない。
  • 急にリウマチ・関節炎が発症した
  • etc…

これらは、一見まったく別の症状のように見えますが、すべて副腎疲労が原因で起こりうる症状です。

しかし残念ながら、日本には副腎疲労を正しく診断できる医師がほとんどいません。

このため、症状だけを診て「うつ病」や「アレルギー」などの誤った診断がくだされ、適切ではない投薬治療が行われていることがほとんどなのです。

当然、根本治療をしているわけではないので、症状が改善すればラッキーですが、多くの場合、望ましい改善効果は期待できません。

症状を根本的に改善するためには、原因となっている副腎疲労を正しく診断することが必要最低条件なのですが、それがほとんど期待できないのが実情なのです。

副腎とは?

そもそも副腎とはどんな臓器なのかを説明していきましょう。

副腎とはその名の通り、左右の腎臓の上に帽子のようにちょこんと乗っている、小さな臓器です。

副腎

副腎とは?副腎は、ホルモンという物質を産生する「内分泌腺」の一種です。ホルモンとは、微少でも体内でとても大切な働きをする物質のことです。
このように、副腎と言う名前がついていますが、腎臓とはまったく別の働きをしています。

副腎の働きは、コルチゾールやアルドステロン、アドレナリンなど、生命維持に必要不可欠なさまざまなホルモンを分泌することです。

副腎ホルモンの中でも最も重要なものは、副腎皮質から分泌される「コルチゾール」です。
通常、副腎疲労とは、コルチゾールの分泌が低下した状態のことを指します。

コルチゾールの主な働きは、以下のものです。

  • 血糖値を上げる
  • エネルギーを生みだす(血糖値を上げる結果として)
  • 血圧を高める
  • 精神的・肉体的なストレスに対抗する
  • 炎症・アレルギーを抑える

このようにコルチゾールはとても大切な働きをしており、生命維持に必要不可欠な重要なホルモンなのです。

このコルチゾールがまったく出なくなってしまう病気を「アジソン病」と言います。アジソン病は、コルチゾールを補充しないと死に至る病気です。
アジソン病は医学の教科書に載っていますし、医師であれば必ず知っている有名な病気です。

しかし、アジソン病までいかなくても、コルチゾールの分泌が「不十分」になってしまうということが、よく起こります。
これが、「副腎疲労」です。

コルチゾールはとても重要なホルモンであるため、コルチゾールがある程度分泌されていても、本当に必要十分な量ではない場合、さまざまな症状が起こります。

  • エネルギーがうまく作れないため、疲れやすい。朝起きられない。
  • 免疫力が低下するため、風邪を引きやすく、なかなか治らない。
  • 体のいろいろな部位で炎症が起こりやすく、治りにくい。
  • 血糖値が低下し、脳のエネルギー不足に陥るため、うつ状態や、記憶力の低下、集中力の低下などを引き起こす。
  • アレルギーが抑えられないため、じんましんや皮膚炎、鼻炎や喘息などが発症する。
  • 自己免疫反応が抑えられなくなり、関節炎やリウマチなどが発症する。
  • コルチゾールの代わりにアドレナリンやノルアドレナリンが過剰に分泌されるため、自律神経の乱れを引き起こし、動悸や不眠などを引き起こす。

これらの症状は、コルチゾールの分泌不足により、よく起きる症状です。

そしてこれらの症状が進行すると、日常生活を行うのが困難になってしまいます。

しかし残念ながら、日本にはこれらの症状がコルチゾールの不足によるものだと正しく判断できる医師がほとんどいません。

一般的な血液検査などを行っても、異常があることはほとんどなく(普通コルチゾールは調べません)、問題なしと診断されてしまいます。

そのため、患者さまの訴える症状だけを聞いて、「うつ病」「慢性疲労」「自律神経失調症」「アレルギー疾患」などと診断されてしまいます。

そのような誤った診断のもとで治療を行っても、根本原因を治療しているわけではないので、多くの場合、症状の改善は期待できません。

疲労を訴える患者さまの場合などは、「気持ちの問題」「怠け病」などと診断されてしまうこともあります。

なぜ、副腎疲労になってしまうのか?

ではなぜ、副腎疲労が起きてしまうのでしょうか?

もっとも大きな原因は、ストレスです。

副腎は、ストレスと戦う臓器です。

私たちがストレスにさらされた時、自覚はしていませんが、副腎からコルチゾールが大量に分泌され、ストレスに対応します。

それが短期間であれば特別に問題は起こりませんが、長期間にわたると、副腎が疲弊してしまい、本当に必要な量のコルチゾールを分泌できなくなってしまいます。

これが、副腎疲労です。

副腎疲労は、「21世紀のストレスシンドローム」と言われています。

この100年間ほどで、私たちをとり巻く環境は劇的に変化し、自覚している・いないにかかわらず、私たちは慢性的なストレスにさらされています。

それが、副腎という地味ですが重要な臓器に、負担を強いているのです。

つまり、副腎疲労は、機能性低血糖症と同じく、現代社会が作り出した「現代病」と言えます。

副腎疲労はこのようにまだ新しい概念なので、医学の教科書には載っていません。

このため、ほとんどの医師は副腎疲労の知識がありません(アメリカではかなりメジャーになっています)。

激務をこなしていたサラリーマンが突然うつになったり、体調を崩したりするのは、まず副腎疲労が関係していると言ってよいでしょう。

高齢または病気のご家族の介護などを長期間してこられた方や、家庭内に問題を抱えている方、事業で苦労された方などにもよく起こります。

長期間にわたるストレスが原因であることが多いので、30代後半~40代にかけて多いのが特徴ですが、10代などの若い患者さまもいらっしゃいます。

若いのに朝から寝たきり、などという場合も、副腎疲労が原因の一つであると考えられることが多いものです。

この場合、先天的などの何らかの原因で、もともと副腎機能が弱っていることが考えられます。

また、必ずしも精神的なストレスばかりが原因とは限らず、食物アレルギーや花粉症、感染症、有害物質による汚染、不規則な生活(夜間シフトのある職業など)、時差などの身体的なストレスも、副腎疲労に関係しています。

甘いものや精製された炭水化物が多い現代の食生活も、血糖値を下げすぎ、下がった血糖値を上げるために副腎に負担をかけています。

総合的な副腎の負担がオーバーした時に、発症するのです。

副腎疲労の治療は?

まずは症状の原因が副腎疲労であることを、きちんと診断することが重要です。
また、原因不明といわれる症状の多くに栄養素の欠乏が関係しており、副腎疲労の原因のひとつにもなっています。

クリニック・ハイジーアでは、まず詳細な問診とともに、栄養・代謝の状態を含めた60項目以上の血液検査・尿検査等を行います。
さらに、副腎疲労が疑われる場合に、副腎ホルモン等を調べます。

そのようにして正しく診断ができて初めて、治療が始まります。

治療としては、副腎疲労による症状が顕著な場合は、ホルモンそのものを補充することが必要になります。
この場合、副腎皮質ホルモンの一種であるDHEA(Dehydro-epiandrosterone)のみ、またはDHEAとヒドロコルチゾン(=コルチゾール。コルチゾンを体外から摂取する場合の名称)の両方を用います。
コルチゾールの不足が原因である場合には、これらのホルモンの補充によって即効的な効果が期待できます。

しかし、副腎ホルモンの補充は副腎疲労による症状を取るためには効果的ですが、副腎疲労そのものを治しているわけではありません。
副腎の機能を回復させ、自前のコルチゾールを十分に分泌できるようにするためには、「ホルモンの材料」が必要です。
つまり、「栄養」です。

コルチゾールを合成するには、タン白質・ビタミンC・ビタミンB群(とくにB5)・亜鉛・ビタミンE・ビタミンAなどが必要です。
副腎疲労の患者さまのほとんどは、長期間のストレスによる消化吸収障害や、ストレスによる栄養素の需要の増大などで、これらの栄養素の欠乏状態に陥っています。
これらの栄養素を、治療用サプリメントを用いて十分に補給していく必要があります。

中でもとくに重要な栄養素は、ビタミンCです。
人体でもっともビタミンCの濃度が高い臓器は、脳と副腎です。つまりこれらの臓器はビタミンCをもっとも多く必要としている臓器と言えます。
人間は他の動物と違い、体内でビタミンCを合成できませんので、慢性的な壊血病(ビタミンC欠乏症)と言われています。
そこへストレスがかかると、コルチゾールを合成するためにさらにビタミンCが消費され、副腎のビタミンCが枯渇してしまいます。その結果、コルチゾールの合成がうまくいかなくなってしまうのです。

ビタミンCは口から治療用サプリメントとして摂取することも重要ですが、高濃度ビタミンC点滴療法が非常に効果的です。
高濃度ビタミンC点滴療法は、副腎に急速にビタミンCを充満させることができるため、即効的な効果が期待できる、とてもよい方法といえます。

ビタミンC以外にも、治療的なレベルのタン白質(プロテインやアミノ酸)、ビタミンB群、ビタミンE、亜鉛、ビタミンAなどが必要になります。

もちろん、副腎疲労の大きな原因はストレスですので、ストレスがある場合はなるべく避ける努力が必要になります。
必要に応じて心理カウンセリングを併用することもあります。

治療期間は、個人差がありますが、ホルモンの補充期間としておよそ半年、完全に副腎疲労が回復するには1年~数年を要します。

クリニック・ハイジーアでは、分子整合栄養医学、東洋医学(漢方処方)、ナチュラルホルモン補充療法、キレーション療法、そして必要に応じて西洋医学を組み合わせた統合医療により、副腎疲労の治療を行っています。

60項目以上の詳細な生化学検査(血液検査)に加えて、患者さまひとりひとりに必要な特殊検査を行い、さまざまな症状の病因を究明し、病因に即した根本的な治療を行っております。
基本的には、「化学医薬品」を使用しませんが、症状により薬品(副腎のホルモンを含む)が必要な場合はそれを併用し、徐々に減量を目指していきます。

患者さまに安心して治療をお受けいただき、本来の元気を取り戻して、イキイキと人生を過ごしていただけるよう、私たちはお手伝いいたします。

統合医療の3つの特徴

当院での統合医療の特徴は3つあります。

1.60項目以上の詳細な血液検査・尿検査により、症状を引き起こす原因がわかる

*健康保険を使った一般的な医療の範囲内では、保険点数の問題で検査項目が十数項目程度に限定されてしまい(最大で22項目まで)、十分な検査を行うことができないため、病態を引き起こす体内環境、つまり原因を充分に把握することができません。

2.副作用がない

サプリメントと薬剤の違い―天然の複合的な栄養素であるサプリメントは、体内で必要に応じて代謝されるため、薬物治療に対して安全です。熟練した医師の管理下で行う場合、ほとんど副作用はありません。それに対し薬剤は、人体には存在しない化学合成された単一成分であるため、うまくいけば短時間に症状をとれるなどの利点はあるものの、根本治療でなく、副作用があります。

3.治療期間の目安は、半年~数年である

副腎疲労を回復するには、早くて半年、長くて1年~数年の期間が必要です。
※ 治療効果には、個人差があります。

クリニック・ハイジーアの副腎疲労治療

血液検査・尿検査等のデータをもとに、治療方針をドクターが決定します。
                     ↓
A: 分子整合栄養医学 + 食事療法
B: 分子整合栄養医学 + 食事療法 + 高濃度ビタミンC点滴療法
C: 分子整合栄養医学 + 食事療法 + 高濃度ビタミンC点滴療法
  + ホルモン補充療法(ヒドロコルチゾン+DHEA)
など。

クリニック・ハイジーアの治療用サプリメント

クリニック・ハイジーアで使用するサプリメントは、製薬工場に課せられる厳しい「GMP基準」を満たした工場で製造された、ドクターユースオンリーの高純度・高濃度の治療用サプリメントです。
治療用サプリメントは、60項目以上の詳細な血液・尿検査のデータに基づき、栄養療法を熟知したドクターによって栄養素の種類と量が決定され、処方されます。
1粒あたりの含有量が多く、医師の処方なしには購入できません。
一般的に市販されているサプリメントとは、質や含有量が全く異なります。

※ 栄養療法は日本では保険が認められていないため、自由診療となります。
※ 漢方薬は、保険が適用されます。

改善症例

まずは、ご相談を!

  • 受付時間 10:00〜18:00 月曜・日祝休診 03-6452-6611
  • 受付時間 10:00〜18:00 月曜・日祝休診 03-6452-6611

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