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NEWS & BLOG | エッセイ「変わった医者」(1)

変わった医者(1)

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 筆者は西洋医学に加えて、漢方・鍼灸などの東洋医学と栄養療法を行う医師だと自己紹介しています。
  2. 医師の間では、ツボや経絡の話に拒否反応を示す人が多かったと、大学病院時代を振り返っています。
  3. 経絡は証明できないが、治療に使える道具として便利だと考えている、と筆者は書いています。
  4. 2006年の連載の初回で、指圧師・増永静人氏の本を次回から紹介すると予告しています。

私はとっても変わった医者だ。

現代西洋医学だけでなく、漢方・鍼灸などの東洋医学や、栄養療法なんてものをやっている。

そしてそれを当たり前だと思っている、医者の常識からみたらかなり風変わりな人である。

日本の医者は大体、西洋医学のことしか知らないので、私に言わせればそちらの方がかなりカタブツである(あ~あ、言っちゃった…)。

栄養療法に比べたらまだ東洋医学のほうが市民権を得ているが、東洋医学に対する医師の体温は様々である。

もちろん、自分でハリを打つくらいの東洋医学大好きドクターは私以外にもたまにはいるけど(私の世代では珍しいかな)、理解を示さない人は全く示さない。かなり両極端だ。

漢方薬はエキス剤など一部に保険がきいているからまだ馴染みがあるが、ツボや経絡の話になると、突如として拒否反応を示す場合が多い。

大学病院にいた時、先輩のドクターにツボの話しをしたら、「矢崎はどこへ行っちゃうんだ」という目をされたことがある。

「気」とか「経絡」とか、ありえない話らしい。

まあ医者じゃなくても「ある派」と「ない派」がいるだろうから、当然かもしれないが。

もちろん、私は自然に「ある」と考えている。

そりゃあ「証明しろ」と言われたらできないのだけど、実際に漢方薬やハリやお灸で困った症状が治ってしまうのだから、あると考えなくては説明ができない。

また、実際に存在するのかしないのかと言う議論よりも、その理論を当てはめれば治療に使える、ツールのひとつとして単純に便利だとも思っている。

もちろんEBM(根拠に基づいた治療)という考え方も非常に大切だけど、私自身は患者さんがよくなってくれれば、正直議論の是非などどうでも良い、というところがある。(もともと右脳人間だからか?(^ ^;; (註参照))

そんな人なので、理論的に説明しろと言われると弱いのだけど、見事にその辺りのことを論じている書がある。

著者の故・増永静人先生は、京大哲学科卒の指圧師という、これまた珍しい方である。

つづく。

(註:東洋医学をやっている医師がみんな私みたいなわけではありません。真面目にEBMを追求している方は沢山いらっしゃいます。念のため)

あなたのからだの「足りない」、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

分子栄養療法とはについて、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2006年の記事に追記

鍼は慢性の痛みに効果があることが、大規模な解析で示されています。ただし偽の鍼との差は小さく、伝統医学の研究全体では質の低いものが多いのが現状です。

  • 39の試験、20,827人分のデータをまとめた解析です。慢性の痛みで、鍼は偽の鍼や鍼なしより効果がありました。効果は1年後もおおむね保たれていました。出典:Vickers ほか, J Pain 2018/PubMed 29198932・DOI 10.1016/j.jpain.2017.11.005
  • 伝統医学の系統的レビュー2719本を地図のように整理した研究です。最も多いのは生薬(1867本)と鍼(471本)でした。レビューの方法の質は、全体にかなり低いと評価されました。出典:Ang ほか, Integr Med Res 2024/PubMed 39219985・DOI 10.1016/j.imr.2024.101070

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2006 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2006年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

鍼やお灸は、どんな症状で研究されていますか?
腰や首などの慢性痛、頭痛、変形性関節症の痛みで、効果を示す解析があります。効果の大きさは症状や人によって違います。
東洋医学と栄養療法は、一緒に受けてもよいですか?
併用できるかは、症状や飲んでいる薬によります。主治医の治療を続けたうえで、医師にご相談ください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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