以上が、

を、稚拙ながら私なりに要約し解説(恐れ多くも・・・)を試みたものである。

この本を最初に読んで、私が発した感想。

「・・・・・・・・・・、

カッコイイ!!」

である。

私が言葉でうまく言い表すことが出来なかったことや、疑問に対する答えが、そこにはあった。

この考え方が絶対とは言わないが、私にはとっても腑に落ちたのだ。
(この「腑に落ちる」ということがとっても大事なことなのだ)

私は経絡を学んで(私の場合は鍼灸を通じて)、人の体の見方がものすごく変わった。

同じ東洋医学でも、湯液(漢方薬による治療)だけをやっていた時とはまた違った目線になった。

体は言葉以上にいろいろなことを表現しているのだ。

漢方薬は家に帰ってしばらく飲んでもらわないと効果がわからないが、鍼灸の場合はハリやお灸を一つ一つするたびに、脈や体の反応がダイレクトにわかるので、手応えがあってとてもエキサイティングだ。

それは、生きている人間の体の面白さ、素晴らしさを、とてつもなく実感できる作業と言える。

心をカラッポにして、相手と一緒にいて、表情、脈、皮膚の色・艶・緊張度、体温、筋肉の硬さ、呼吸の深さ、そういったものを見ながら、感じながら、相手の体に触れ、治療をすることは、西洋医学的な触診やボディタッチとは全く異質のものだ。

超音波検査やCTなどの、目に見えない臓器の様子が視覚的にわかる先端の科学的な検査よりも、より深いレベルで、その人に近づいている、その人に触れている、という感じがする。
不思議だけど。

こんなことを書いていると、私のことをアンチ西洋医学の医師と思う方もいるかもしれないが、決してそんなことはない。むしろ必要不可欠なものだと思っている。エコーもCTも、もちろん素晴らしい検査方法だ。

私はただ、人の体の見方はそれだけではないよ、こんな方法もあるよと、ノンシャランと言いたいだけである。

全国に27万人いるといわれる医師の中に、何人かこんな変わった医師がいてもいいだろう。

内容が内容だし、専門用語が多いし、私には腑に落ちるけど独特の考え方だし、果たして正しく内容が要約できているかどうか全然自信がないのだが、東洋医学のスピリットとでもいうものを、少しでもお伝えすることが出来ただろうか?

最後に、この本には、実際に経絡を感じる方法が書かれている。

「正しくツボをとらえているか否かを判断するのは、指圧した指を相手が局部的に感じるか、深部にヒビクものとして感じるかで見分けられる。ツボをおさえている側の感覚としては、その点の性状(硬軟、コリ、抵抗、弾力性)を指先に感じるか、あるいは手から腕、あるいは肩の方まで何かヒビクモノを感じるかで分ける。前者は触覚であり、後者がツボをとらえているのである。一点ではこの差を判別しにくいので、あるツボをおさえたら、もう一方の指で同じ経絡のツボ(はじめになるべく近接したほうがよい)を同様に押さえる。この二点が、二点と感じたらそのおさえ方はツボの上を押しているので、ツボにはまっていないのである。二点をおさえているにもかかわらず、それが二点ではなくて、その周囲にひろがった面のヒビキのように感じられたとき、それが正しくツボにはまっている証拠である。」

詳しくは本をお読みください。(もう疲れた)

面白いのでぜひお試しあれ。

増永静人先生創設の指圧の治療院

医王会指圧センター

http://www.iokai.co.jp/top.htm

株式会社HYGEIA