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NEWS & BLOG | お肉を食べよう連載(2)

お肉を食べよう!~タン白質の重要性~(2)

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. タン白質は皮膚・骨・筋肉・血液から、酵素やホルモン、抗体まで、体のあらゆる部分の材料です。
  2. 特定のアミノ酸飲料より、質のよいタン白質を全体として十分にとるほうが意義があると述べています。
  3. タン白質が足りないと肌や骨、免疫などの働きが落ち、筆者はそれを「老化」とまとめています。
  4. タン白質をとれば病気にならないとは言えず、病気になりにくい土台をつくる、という位置づけです。

タン白質とは、アミノ酸がペプチド結合したもの(分子量10,000以上のもの)を言う。

最近アミノ酸がまるで新しい機能性素材のようにもてはやされているが、タン白質が分解されればアミノ酸になる。
それぞれのアミノ酸にも治療的意義はもちろんあるが、まずはタン白質が全体として足りていることが、健康維持には必要である。
なので、今流行のアミノ酸系飲料などが悪いとは言わないけど、特別なアミノ酸を摂るということを特別に行うよりも、プロテインスコアの高い質のよいタン白質を十分量摂るほうがよっぽど意義があるだろう。

まずタン白質がどんな働きをしているかを見ていこう。

① 皮膚・毛髪・爪を作る
② 骨・歯・筋肉を作る
③ 内蔵(肝臓・胃腸など)を作る
④ 血管を作る
⑤ 血液を作る
⑥ 酵素を作る
⑦ ホルモン(およびレセプター)を作る
⑧ 抗体・インターフェロンを作る

このように、タン白質は体中で様々な役割を担っている。主には構造タン白質としての働き、つまり体を作る材料としての働きと、機能タン白質として、たとえば生化学的な反応をつかさどる酵素としての役割、ホルモン・神経伝達物質などの体内環境を調節する役割、免疫をつかさどる役割などである。

なので、タン白質が不足すると(上記の働きに対して)

① 美しさ・しなやかさがなくなる
② 弱くなる、もろくなる
③ 衰える、弱くなる
④ もろくなる(高血圧・脳卒中)
⑤ 貧血になる
⑥ 代謝がにぶる
⑦ 体の調節がきかなくなる
⑧ 最近・ウイルスに感染しやすくなる

などの症状が起きてくる。

…これって、何か共通したイメージありませんか?

一言でいえば、「 老化 」である。

タン白質不足・アミノ酸不足では組織の蛋白合成の低下が起きるため、当然組織の機能低下が起こる。
そして自律神経やホルモン分泌にも影響が起き、ホメオスターシス(生体恒常性)の乱れを引き起こし、老化や疾病を起こす土台を作っていく。
タン白質を摂れば病気にならないとか老化しないとはもちろん言えないが、そうなりにくい土台を作るためにタン白質は非常に重要なのである。

つづく。

あなたのからだの「足りない」、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

分子栄養療法とはについて、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2006年の記事に追記

2026年時点では、タン白質を多くとる高齢者ほど虚弱(フレイル)が少ない傾向が報告されています。ただし、とるだけで体の衰えを防げるかは、まだはっきりしていません。

  • 観察研究をまとめた解析では、タン白質を多くとる高齢者は、虚弱の状態が少ない結果でした(オッズ比0.67)。出典:Coelho-Júnior ほか, Nutrients 2018/PubMed 30235893・DOI 10.3390/nu10091334
  • 推奨量より多くとる高齢者は、歩く速さや筋力が高い傾向でした。一方、時間を追って調べた研究では、握力や歩く速さの低下を防ぐ効果は見られませんでした。出典:Coelho-Júnior ほか, Ageing Res Rev 2022/PubMed 36087703・DOI 10.1016/j.arr.2022.101731
  • 高齢者の試験をまとめると、タン白質を増やして筋肉量と握力が増えたのは、筋トレと組み合わせた場合でした。筋トレなしでは上乗せは見られませんでした。出典:Kirwan ほか, Am J Clin Nutr 2022/PubMed 34673936・DOI 10.1093/ajcn/nqab355

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2006 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2006年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

アミノ酸のサプリとプロテイン、どちらがいいですか?
本文の考え方は、まず食事やプロテインで質のよいタン白質を十分にとることです。特定のアミノ酸を使うかは、検査結果と目的をみて医師と相談して決めます。
タン白質をとれば老化は防げますか?
防げるとは言えません。研究では、タン白質を増やす効果は筋トレと組み合わせたときに出やすいとされています。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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