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NEWS & BLOG | お肉を食べよう連載(3)

お肉を食べよう!~タン白質の重要性(3)~

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 成人のタン白質の必要量は、体重1kgあたり1日約1gで、食いだめができないため毎日とる必要があります。
  2. 成長期の子ども、妊婦・授乳婦、スポーツ選手は、体重1kgあたり2〜3gが必要だと書いています。
  3. 肉や魚100gに含まれるタン白質は約20gで、食べた肉の重さがそのままタン白質量にはなりません。
  4. 加熱で使えるタン白質が半分になるとして、体重50kgなら豚肉500gが要ると筆者は計算しています。

タン白質が重要だということはわかったとしても、ではどのくらい摂ったらいいのか、という話になってくる。

タン白質の必要摂取量は、世界的にもほぼコンセンサスが得られているが、蛋白質研究奨励会(大阪大学)の計算式はこうである。

成人のタン白質所要量

0.64× 100/80 × 1.1 × 1.3 ≒ 1.14 (g/kg)

詳しくは省略するが、要するに、成人は体重1kgあたり約1gのタン白質を、毎日(タン白質は食いだめが出来ないので)摂取する必要があるということだ。

もちろんこれは普通の人の場合で、成長期の子供や妊婦・授乳婦、スポーツ選手などは2~3g/kg/日が必要だといわれている。

これが実は、摂っているようで摂れていないのである。

例えば、今日はお肉を100g食べたからタン白質100g摂っちゃったわ!と思っている人がいるかいないかはわからないが、もちろんこれでは摂れてはいない。

五訂日本食品成分表によると、豚肉の「大型種肉、かた、赤肉、生」では可食部100g中タン白質含有量は20.9gである。ほかのお肉や魚も大体同じような感じで、100g中にタン白質は約20g前後だ。

でも、これは生(なま)の場合。

火を通すと、メイラード反応等の影響でアミノ酸が破壊されるために、実質的に利用できるタン白質としては半分に減ってしまうと言われている。

ということは、体重50kgの人が、豚肉を食べることで必要なタン白質を摂ろうと思ったら、毎日500gの豚肉を食べなければ摂れないことになる。

・・・これってなかなかできることではない。

もちろん、お肉だけではなくて、魚、豆製品、乳製品などで満遍なく摂っていくことが必要だが、実際に必要なタン白質をきちんと摂ろうと思うと、意外と難しいということがわかっていただけると思う。

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最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2006年の記事に追記

2026年時点の研究では、加熱した肉のタン白質も大部分が吸収されます。妊娠中の必要量は、従来の目安より多い可能性が示されています。

  • 牛肉を55°Cで5分と、90°Cで30分加熱して比べた試験では、タン白質の消化率は94.1%と90.1%でした。高温で長く加熱しても、大きくは下がりませんでした。出典:Oberli ほか, J Nutr 2015/PubMed 26290008・DOI 10.3945/jn.115.216838
  • 健康な妊婦を測定した試験では、必要量の推定は妊娠初期で1.22 g/kg/日、後期で1.52 g/kg/日でした。従来の目安0.88 g/kg/日より多い値です。出典:Stephens ほか, J Nutr 2015/PubMed 25527661・DOI 10.3945/jn.114.198622
  • 筋トレ中のタン白質補給を調べた49件の試験の解析では、総摂取が1.62 g/kg/日を超えると、筋肉量の上乗せは見られませんでした。出典:Morton ほか, Br J Sports Med 2018/PubMed 28698222・DOI 10.1136/bjsports-2017-097608

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2006 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2006年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

タン白質は1日にどれくらいとればいいですか?
年齢、体格、妊娠の有無、運動量で変わります。食事の内容と血液検査の結果をみながら、医師と目安を決めます。
焼いたり煮たりすると、タン白質は減りますか?
研究では、加熱した肉でもタン白質の大部分は吸収されていました。高温で長く加熱すると、消化率がやや下がる程度です。
妊娠中はタン白質を多めにとるべきですか?
妊娠中の必要量は、従来の目安より多い可能性が示されています。ただし、高タン白の補助食品だけを足す方法は勧められていません。妊婦健診の担当医と相談してください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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