摂食障害 改善例1

主訴

摂食障害(過食と嘔吐)、無月経 女性 初診時18歳

4年前から、過食と嘔吐を、毎日1回繰り返している。
小学校6年生からバレエを始め、絶対に太ることができないために、常にダイエットをしていた。
食べるのを我慢できないが、太りたくないから吐き始めた。
体重が33キログラムまで落ちてしまい、生理が半年止まった。
非常に強い疲労感を訴え、当クリニックを受診した。

既往歴

なし

治療歴

心療内科で、抗精神薬を処方されたが効果がなかったので、自己判断で服用を中止した。
心療内科でカウンセリングを3回受けたが、あまり効果を実感できなかった。

治療方針

食事内容および血液データ上、非常に強い栄養失調、すなわち鉄欠乏、タン白質不足、ビタミンB群欠乏、亜鉛欠乏などがあると考えられました。一見貧血はなさそうに見えますが、タン白質不足による血液濃縮があるとマスクされるため、隠れた貧血があることが予測されました。
また、血糖値・グリコアルブミンの低下から、低血糖の兆候を認めました。これらはすべて摂食障害の原因となるものです。
また、運動量が多いことも関係していると思われますが、間接ビリルビンが高値であることから、血管内溶血(赤血球が壊れやすい)状態であることがわかりました。
この方には、まず栄養失調を治すために栄養療法(サプリメント療法)と、低血糖症を治すための食事療法を指導しました。

血液データ

 
 基準値初診時7ヵ月後
ヘモグロビン 11.5-15.0 12.1 13.7
ヘマトクリット 34.8-45.0 39.0 42.4
総蛋白 6.7-8.3 7.2 7.2
GOT 10-40 25 28
GPT 5-45 11 18
γ-GTP 30以下 12 16
間接ビリルビン 0.2-1.0 1.5 1.1
尿素窒素 8.0-20.0 14.9 15.6
グルコース 70-109 70 69
グリコアルブミン 12.3-16.5 12.8 13.4
インスリン 1.7-10.4 ! 1.0 3.5
亜鉛 64-111 75 113
フェリチン 4.0-64.2 4.1 71.8

ドクターコメント


過食症の患者様は、「一日中食べるのを我慢しているが、『プチッ』といったんスイッチが入ると、食べはじめて止まらない」とおっしゃいますが、それにはさまざまな原因があります。
まず考えられる大きな原因のひとつは、「低血糖症」です。
甘いものや精製された炭水化物を食べると、血糖値が急激に上ってしまうので、インスリンという血糖値を下げるホルモンが過剰に分泌されます。その結果、逆 に血糖値が下がり過ぎてしまい、今度は脳を守るために食欲が起こります。同時に血糖値を上げるためにアドレナリンなどの「攻撃ホルモン」が分泌され、いわ ゆる「キレる」状態になってしまうので、発作的に過食を起こしてしまうのです。
もうひとつの原因は、「脳の栄養不足」です。
ビタミンB群は、脳の食欲中枢と満腹中枢が機能するための大切な神経伝達物質の材料ですが、無理な食事制限や過食による糖質過多で欠乏状態になります。これを治すためには治療レベルの量のビタミンB群が必要です。
亜鉛は、過食と拒食の両方に関係しており、適度な食欲と満腹感を得るためには必須の栄養素です。
また、潜在性鉄欠乏状態(隠れ貧血)では、強い疲労感や無月経、そして低血糖症をより悪化させるため、貧血の治療が大切です。

この患者様の初診時の血液データは、まさに上記のような状態であることを示していました。しかし7ヶ月の治療で、データは素晴らしく改善していました。
まず、4.1と極度に低値であったフェリチン(貯蔵鉄)が、7ヵ月後には71.8と見事に上昇しています(フェリチンは、男性や閉経後の女性では 150~200、月経のある女性では100必要)。鉄はエネルギー産生・脳機能・コラーゲン合成などさまざまな機能に必要であり、摂食障害にも関係しま す。
また、筋肉にも多く含まれ、エネルギー供給にかかわっているため、不足すると運動でのパフォーマンスを十分に発揮できなくなります。
ヘモグロビンは12.1とやや低め程度でしたが、治療後13.7に上昇していることから、隠れた貧血があったことがわかります。
GOT・GPT・γ-GTPの低値はビタミンB6不足の不足を意味しますが、これも改善しています。
亜鉛も75と低値でしたが113に上昇しています。
グリコアルブミンが、12.8から13.7まで上昇されていますが、これは低血糖の兆候が改善したことを 表します。
空腹時インスリンが初診時は1.0と低値でしたが、過食嘔吐などのために食後のインスリン過剰分泌がある患者様では、空腹時のインスリンは低値を示すことが多くあります。7ヵ月後に3.5と上昇していることはインスリン分泌能が改善していることを推測させる結果です。
この患者様は、栄養療法によりさまざまな体調不良が改善し、過食嘔吐も減りました。精神的にも安定してきたそうです。体調がよくなったため、バレエの練習にもより励むことができるようになり、非常に喜ばれました。

経過

2ヶ月目が経過して、過食と嘔吐の頻度が激減した。バレエを続けることに自信が持てないくらいの疲労感がなくなり、以前のように元気になった。

 

摂食障害 改善例2

主訴

摂食障害(拒食と嘔吐) 女性 初診時20歳

過食はしないが太るのが怖いので、何かを食べると嘔吐をする。
15歳頃より食べないダイエット(1か月に-6.7キロ)にはじまり、17歳頃から精神的ストレスで体重 が増え、食べ吐きをくりかえすよ うになった。
通常の量を食べると、太ってしまうのではないかという恐怖感が、3年間続いている。
食べ吐きを繰り返しているので、何かを食べて吐かないと、すぐに太るようになってしまった。以前 より、とても太りやすくなったと思 う。体調が悪く、胃も重だるい、精神的にも弱くなりすぐに泣いて しまう。
とにかく毎日が疲れて体力がなく、人ごみの多い場所に行くと1日中横になっていないと動けない。
もともと月経不順であったが、37キログラムになってから無月経になった。
2か月前から自律神経が乱れ、頭(頭重感、圧迫感)、耳(耳下の圧迫感、聴力低下)などの症状が 出てきたので、当クリニックに受診 した。

既往歴

なし

治療歴

耳鼻咽喉科で、血行を促す薬を処方され服用してみたが、頭と耳の違和感が取れない。

治療方針

この患者さまの摂食障害の原因として、長年の無理なダイエットと嘔吐による「極度の栄養失調」、 および知的レベルが大変高く「完璧 主義者」であることが、体重に過剰にこだわる心理的な要因を 作り出しているのではないかと考えられました。これらの治療のため、栄 養療法による身体面から の治療と、サイモントン療法による心理的なサポートを行いました。
栄養療法として治療レベルでのビタミンB群(食欲中枢と満腹中枢が機能するための神経伝達物質 の材料)の投与と、食欲コントロールに 必須の亜鉛、タン白質不足、潜在性鉄欠乏性貧血の治療を 行いました。ヘモグロビンは基準値内でも、貯蔵鉄が著しく低値の場合、まず 食欲のコントロールが できませんし、強い疲労感、頭痛、無月経などの原因となるため、治療上重要なポイントになります。
頭痛や耳の圧迫感・閉塞感は、「低血糖症」でよく起きる症状です。データ上低血糖の兆候は明ら かではありませんが、5時間糖負荷試験 では低血糖症と診断されました。このため、血糖値が不安 定になるような甘いものや白米などの糖質(炭水化物)は控え、タン白質や野 菜を中心とした食事を 指導しました。

血液データ

 基準値初診時7ヵ月後
ヘモグロビン 11.5-15.0 13.5 13.4
ヘマトクリット 34.8-45.0 44.1 42.6
総蛋白 6.7-8.3 7.6 7.6
GOT 10-40 19 27
GPT 5-45 16 20
γ-GTP 30以下 10 25
尿素窒素 8-23 12 14
グルコース 70-109 79 82
グリコアルブミン 12.3-16.5 15.5 14.9
インスリン 1.7-10.4 1.6 4.7
亜鉛 64-111 101 114
フェリチン 4.0-64.2 13.5 32.1

ドクターコメント


過食というよりも拒 食傾向があり、せっかく食べた時でも吐いてしまっていた患者様です。 拒食の患者様は、非常にまじめな性格で、何でもキチンとやらな いと気がすまない「完璧主義者」 である方が多いです。この方にも「理想の体重」があり、それに非常にこだわるがゆえに、極端な 栄養 失調に陥ってしまっていました。
このようなケースは、もともとの性格的なものに加え、栄養不足が脳での正常な思考や判断を妨げ てしまうため、相乗効果で体重に異常 にこだわるある種の「強迫観念」を作り出すと考えられます。 この場合、ビタミンB群や鉄・亜鉛・タン白質などの栄養素をしっかり補充 していくと、そのような強 迫観念(「ねば・べき症候群」)が改善していくことが多いです。
それに加え、心理療法(当院で行った治療はサイモントン療法)を行い、なぜ体重にこだわるのか、 という心理的な原因を掘り下げてい ったことも功を奏し、心境に大きな変化があったことも、摂食障 害が改善することにつながりました。
もちろん、低血糖症の治療として食事の指導も行いました。
栄養状態ですが、この患者様の血液データは、一見それほど問題があるようには見えません。 しかし、血液濃縮や低栄養による脂肪肝、 タン白質の異化亢進などがあると、見かけ上データが 問題ないように見えることがよくあります(「マスキング」)。
顕著なのは、フェリチンが13.5と低値でしたが、6月後には32.1と改善しています(フェリチンは、男性 や閉経後の女性では150~200、月 経のある女性では100必要)。
GOT・GPT・γ-GTPの低値はビタミンB6不足の不足を意味しますが、これも改善しています。 亜鉛は明らかに低値ではありませんでしたが 、症状と食事内容から補給を行い、114に上昇してい ます。
グリコアルブミンが、12.8から13.7まで上昇されていますが、これは低血糖の兆候が改善したことを 表します。
これらの治療の結果として、精神的に安定し食事の量がコントロールできるようになりました。

経過

治療後2ヶ月目に、月経が再開した。 3ヶ月経過したころから、吐かなくなった。普通の生活をしても、疲れなくなり体調が良くなった。

 

 

 

摂食障害 改善例3

主訴

摂食障害(過食と拒食の繰り返し) ・ うつ ・ 不眠症 女性 初 診時23歳

11歳から14歳まで、家族間の精神的ストレスがあり、過食気味となり、51キログラムから12キログ ラム太ってしまった。その後、14歳 でダイエットを始め拒食症に移行し、体重は63キログラムから36 キログラムに激減した。むくみと寒さ、そして体力がなくなり、歩行困 難になって入院した。
17歳で、再び過食に転じ体重は63キログラムに戻った。自殺願望が起こりリストカットを繰り返し、 4ヶ月間入院治療をした。抑うつ剤や 睡眠薬などの内服治療と、カウンセリングを受けたが、より症 状が悪化した。
その後も、1~2週に1回の過食が続くが、体重は安定していた。
このところ様々なストレスが重なり、この1か月で53キロから61キロへ体重が増加した。
過食をしてはいけないというプレッシャーで友達にも会いたくない。
むくみ、不眠もずっと続いているような状態で、当クリニックを受診した。

既往歴

なし

治療歴

15歳の時、心療内科で抗うつ剤や睡眠薬を処方され、3~4ヶ月服用したが症状ひどくなった。
17歳の時、4ヶ月間入院治療(内服、カウンセリング)したが、かえって悪化した。

治療方針

この患者様は、拒食から過食に転じ、その後体重の増減が10キロ以上を繰り返し、うつ症状も併発 しています。摂食障害を引き起こした 原因は、強い家族からのストレスが発端となった「極端なダイ エットの繰り返しによる極度の栄養失調」と、「低血糖症」であると考え ました。そのため、栄養療法 による身体的な治療と、サイモントン療法による心理的なサポートを行いました。
まず、治療レベルでのビタミンB群(食欲中枢と満腹中枢が機能するための神経伝達物質の材料) の投与と、食欲コントロールに必須の亜 鉛、タン白質、鉄などの補給を行いました。この患者さまの 場合、初診時のヘモグロビンも貯蔵鉄も基準値内でしたが、脂肪肝によるマ スキングと考えられた ため、実際は鉄欠乏状態であると考えられました。鉄欠乏状態では、食欲のコントロールが難しくな りますし、う つ症状を起こす場合があります。また、低血糖症も悪化させます。
5時間糖負荷検査を行ったところ、「無反応性低血糖症」でした。無反応性低血糖症では、常に血糖 値が低い状態であることから、うつ状 態になりやすく、アドレナリンやノルアドレナリンなどのイライラ や不安を引き起こす神経伝達物質が出続けるために、リストカットを 起こすことがよくあります。 このため、食事管理を厳密に行いました。

分子整合栄養医学による改善データ

 
 基準値初診時6ヵ月後12ヵ月後2年後
ヘモグロビン 11.5-15.0 14.5 14.0 14.1 15.1
ヘマトクリット 34.8-45.0 42.7 40.8 41.7 45.4
MCV 85-102 99 95 99 101
総蛋白 6.7-8.3 7.5 7.3 7.2 7
GOT 10-40 68 24 27 23
GPT 5-45 128 21 19 17
γ-GTP 30以下 25 9 10 12
尿素窒素 8-23 8 21 16.9 14.6
グルコース 70-109 78 80 79 71
グリコアルブミン 12.3-16.5 12.5 13.2 13.5 13.2
インスリン 1.7-10.4 8.8 2.9 1.3 3.7
フェリチン 4.0-64.2 76.1 69.2 102 97.2

ドクターコメント

ドクターコメントかなり極端な体重の 増減を繰り返してこられた方です。
うつ症状にはいろいろな原因がありますが、無反応性低血糖症でした。通常ブドウ糖を飲むと、血 糖値は飲む前の50%以上は上昇するの ですが、上昇しない(検査データ上、上昇しているように 見えない)のが無反応性低血糖症です。脳のエネルギー源である血糖が常に低 い状態が続くため 、慢性疲労やうつ症状を起こすことが多いパターンです。この方の場合、無反応性低血糖症に加え 、極端なダイエット の繰り返しによる極度の栄養失調(カロリーは多いがタン白質やビタミン・ミネラ ルなどの微量栄養素が少ない)が、さまざまな症状と 摂食障害の原因と考えられました。
食事のコントロールをきっちり行うこと、栄養療法を行うこととで、症状はかなり改善しましたが、食 事のコントロールがうまくいかな いと過食が起こりやすくなってしまうので、根気よく治療をすること が必要と思われます。
運動を行うと血糖調節が安定しやすくなりますので、それによって症状が改善することも多いです。

経過

治療後1ヶ月で、気持ちが前向きになり、うつが良くなり、笑顔が増えた。過食は、治療をしている 安心感があるのか減っている。
治療後2ヶ月、過食がピタリと止まった。落ち込んで、死にたくなることが不思議になくなっている。 不眠症がなくなり、良く眠れるよう になった。月経前は、体調が悪いが、むくみが軽くなり、体重が 減ってきた。
1年後経過、症状に波がある。精神的なストレスがあると、過食をしてしまう。体重は、10キログラ ム減った。
強いストレスを感じると、甘いものに手をだしてしまう。油断していると、低血糖症の症状がでてき て、過食してしまう。

 

 

摂食障害 改善例4

主訴

摂食障害(過食と嘔吐)、月経前症候群(PMS)、慢性疲労 女性 初診 時35歳

高校1年生の時から、摂食障害の症状がはじまった。甘いもの(まんじゅう1箱、カステラ一本、あん こ1kgなど)を食べ続けても満腹に ならない。結局食べ過ぎて気持ちが悪くなり、嘔吐を毎日続けて いた。下剤も使っていた。高校1年で50キログラムの体重が、3年で は60キログラムまで増加した 。その後は、過食とダイエットの繰り返しで、10キログラム位程度の体重の増減は頻繁にあった。 ひど い時は、1日に5~6キログラムの体重の増減があったという。
22歳頃より運動するようになり、今でも過食症はおさまっていないが、嘔吐はしなくなった。 20代では、生理前の1週間くらいが、 いわゆる月経前症候群の症状があった。だるい、浮腫み、過 食、イライラや気分の落ち込みなどの精神症状など多彩である。
この3年間は、生理前の3週間症状が続くようになり、体が「シンドい」ので、1日中横になっている。 調子が良いのは、1ヶ月のうち の1週間だけ。
3年前に、突発性難聴と過呼吸になり、薬物治療を行って治ったが、それからずっと耳鳴りが続い ている。
この3年間、うつ症状がひどくなってきた。
自分の正常な状態が分からなくなったので、根本から治療したいと考え、当クリニックを受診した。

既往歴

アルコール依存症、突発性難聴、自律神経失調症

治療歴

27歳の時、心療内科で抗うつ剤、安定剤、睡眠薬を処方され、1ヶ月間服用したが症状が悪化し て中止した。
婦人科で、ピルを処方され内服したが、症状が悪化し中止した。

治療方針

初診時のヘモグロビンとヘマクリットは参考基準値内にあり、一般的には貧血とは診断されません が、貯蔵鉄が26.2と低値です。赤血球 、ヘモグロビン、ヘマクリットが一見高くなっているのは、強い タン白質不足による血液濃縮のためであると予測できます。赤血球、ヘ モグロビン、ヘマクリットは 基準値内でも、貯蔵鉄がこのようにかなり低値の場合は、新陳代謝が低下し太りやすく、うつ症状 などの精 神症状を伴い、また低血糖の症状を悪化させますので、自分自身で食欲のコントロール をすることは難しくなります。このような患者様 の場合、(自覚症状の個人差はありますが)貯蔵鉄 (フェリチン)の値がおよそ40~60くらいからさまざまな症状が改善され、体調が良 くなったとおっし ゃる方が多いです。
そのため「栄養失調(貧血を含む)」と、5時間糖負荷試験は行わなかったものの「低血糖症」とみ なして、治療を行いました。

分子整合栄養医学による改善データ

 
 基準値2007年12月2008年4月2009年9月
ヘモグロビン 11.5-15.0 14.3 17.7 13.9
ヘマトクリット 34.8-45.0 44.5 44.6 42.2
総蛋白 6.7-8.3 7.4 7.2 7.9
GOT 10-40 20 24 21
GPT 5-45 13 25 14
γ-GTP 30以下 12 15 17
尿素窒素 8-23 7 12.0 13.4
クレアチニン 0.47-0.79 0.45 0.47 0.48
尿酸 2.5-7.0 3.0 3.4 4.3
グルコース 70-109 86 90 81
グリコアルブミン 12.3-16.5 12.7 12.6 13.6
インスリン 1.7-10.4 4.2 3.3 1.8
亜鉛 64-111 82 91 106
フェリチン 4.0-64.2 26.2 40.9 110

ドクターコメント


女性の摂食障害で、 月経前症候群や生理不順、無月経などの婦人科疾患と、うつ症状などの精神 疾患を併発される患者様はたいへん多く見受けられます。ま た、この患者様は、突発性難聴やアル コール依存症もありました。
この方のように多くの症状や病気を併発している方は多いですが、それらの病態の根本原因の多 くは、「ガソリン不足」です。病気を「 車の故障」に例えると、「ガソリン不足(9割)=栄養不足などに よる機能異常」と「エンジントラブル(1割)=器質的な異常」にわけ ることができます。たとえば「貧血 」は、女性に多い典型的な「ガソリン不足」ですが、これは無理なダイエットや過食や嘔吐による栄 養失調で、程度の差はありますが、引き起こされることが多い症状です。
月経前症候群、更年期障害、生理不順、無月経などの婦人科疾患、うつなどの精神疾患、突発性 難聴や耳鳴りなどなどの原因の多くは、 貧血(ガソリン不足の代表)から起きることが多いことは、 是非知っていただきたいことのひとつです。一般的には、「貧血」というと 、たちくらみやめまいなど の症状を想像しますが、実際には「貧血」の症状は上記のようにじつに多彩です。
また、一般の検査では正常で、貧血ではないと診断された患者さまでも、より詳細に検査を行うと、 「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏性貧血) 」が見つかることが少なくありません。この方は低かったフェリ チンが、治療3ヶ月後には40.9まで上昇していますが、処方どおりにサプ リメントが飲めた場合は、 およそ数値は30以上は改善するのが一般的ですから、初診時の貯蔵鉄は実際にはその半分程度 と考えられます 。この原因はおそらく低蛋白と糖質過多による脂肪肝と考えられますが、このように 実際の数値よりもいろいろな理由でデータが高く見 えてしまう(問題ないように見えてしまう)ことは よくあります(マスキング)。栄養療法をやりながら、何回か血液検査をしていくと 、マスキングが取 れて本来の数値が表れてきます。

経過

治療3ヶ月後、過食症状はほとんどおさまったが、ストレスがたまるとまだ食べてしまう。月経前症 候群の自覚症状は、10→5に軽減 し、だいぶ改善した。
治療1年後、「去年と比べると「天と地」の違いほど、良くなった。治療当初は、ほんとうに良くなる のか疑心暗鬼な部分もあったが、 今では信じられない。」と、本人のコメント。
治療開始から1年9ヶ月後に、結婚。治療前の3年間は、慢性疲労とうつの症状が悪化し、ほとん ど毎日寝たきりの状態だったので、結 婚はあきらめていたそう。まさか結婚できるとは、当時を思 うと信じられない、と喜んでいた。

 

 

 

摂食障害 改善例5

主訴

摂食障害(過食症)、うつ 女性 初診時21歳

16歳よりうつ症状が出始めた。18歳よりダイエットをはじめ、53キログラムから36キログラムまで体 重が減少。その後過食が始まり(嘔 吐はない)、徐々に体重が増え、うつ症状が悪化し、不登校、 やる気が起きない、パニック発作のような症状、イライラ、むくみ、冷え 、倦怠感、疲れやすさ、ボー っとしているなどの症状もでてきた。
リストカットしたため精神科に入院し、その後は心療内科で治療を受けた。
症状の改善がなかなかみられないため、元気になるよう根本的に治療したいと考え、当クリニック を受診した。

既往歴

なし

治療歴

心療内科にて、投薬治療とカウンセリングを受けているが、効果は感じられない。

治療方針

明らかにうつの症状が強く、体重に対する強いこだわり、ネガティブ思考が強い患者様でした。血液 データではγ-GTP↑およびGOT<gptよ り、脂肪肝があると考えられ、おそらくタン白質の摂取不足=”” と低血糖症による糖→脂肪への変換の亢進があると考えられました。=”” <br=””> 5時間糖負荷試験を行ったところ、非常に激しい血糖値の乱高下と、インスリンの過剰分泌が認め られました。血糖値の乱高下は脳細胞へ の影響が非常に大きく、さまざまな精神的な症状や疲労 倦怠などに関係していると考えられるため、糖質制限と血糖値を安定させるよう な栄養素の補給 (鉄・ビタミンB群・亜鉛・クロミウムなど)を行いました。
また、心理的サポートとして当院でサイモントン療法を、その後患者様の希望で対人関係療法(他 院)を行いました。
途中甲状腺機能低下症があることがわかり、それに対する治療も行いました。</gptよ>

血液データ

 
 基準値初診時7ヵ月後
ヘモグロビン 11.5-15.0 11.8 13.4
ヘマトクリット 34.8-45.0 37.4 42.5
総蛋白 6.7-8.3 6.8 7.7
GOT 10-40 22 41
GPT 5-45 31 82
γ-GTP 30以下 10 38
尿素窒素 8-23 17 21
グルコース 70-109 79 85
グリコアルブミン 12.3-16.5 14.5 13.5
インスリン 1.7-10.4 2.2 3.0
亜鉛 64-111 90 147
フェリチン 4.0-64.2 207 151

ドクターコメント


初診時データでは、 まず貧血があることから、鉄やタン白質・ビタミンB群などの栄養素が複合的に 不足していることが予想されました。鉄不足はうつ症状の 原因となる代表的な栄養素です。また脳 の機能にはビタミンB群や亜鉛などさまざまな栄養素が関与しているため、栄養療法がとても有効 です。
そして特徴的なのは、若い女性にしては結構しっかりした脂肪肝があると考えられたことです。 γ-GTP↑およびGOT<gptは脂肪肝を表す所 見であり、フェリチンが一見問題なく見えるのはこの=”” ためと考えられます。脂肪肝が起きる機序としては、タン白質不足(脂質代謝の低=”” 下を招く)・ビタミ=”” ンb群不足・低血糖症(=インスリン過剰分泌)があることがあげられます。かなりそのような要素=”” が強かったことが=”” 予想されます。<br=””> また、甲状腺機能に明らかな低下が認められ、これも症状に関わっていました。これに対し、いわ ゆる甲状腺剤ではなく、ナチュラルな 甲状腺ホルモンの補給を行いました。薬として認められてい るホルモン剤は、通常は体内で合成される形のホルモンではなく、手を加え て違う分子構造に変 えられています。このため、副作用の問題が起きたり、効果が十分に出ない場合があります。この ような場合、体内 で作られているのと同じ(または非常に近い)構造の天然のホルモンを補うことで、 副作用なく症状の改善が期待できます。保険外治療 になりますが、欧米では盛んに行われている 治療法です。
また、心理療法も患者様の助けになったようでした。
これらの複合的な治療により、症状は完全には改善されていないものもありますが、気持ちが前 向きになり社会に出て活躍することがで きるようになられました。</gptは脂肪肝を表す所>

経過

サプリメントを飲み始めて3ヵ月後に、うつ症状、過食はかなり改善した。5ヵ月後にはアルバイトを はじめるくらいに改善した。しかし 波があり、精神的に落ち込むことが多く、心理療法を併用するこ とで症状の改善につながった。
栄養療法を行ってもむくみや冷えの症状が強かったため、甲状腺ホルモンの検査を行ったところ、 甲状腺機能低下症と診断された。甲状 腺ホルモンにて症状はかなり改善した。
現在は治療をしながらアルバイトに励んでいる。

 

 

 

摂食障害 改善例6

主訴

摂食障害(拒食症)、無月経、パニック障害、不安神経症 女性 初診 時18歳

中学2年生の時に、油と炭水化物抜きの自己流ダイエットを初めて、2年間で55キログラムの体重 を37キログラムまで落とした。
中学3年生の時に、月経が止まった。
高校1年生くらいから、精神が不安定になり、抑うつ感、不安感、イライラ、自分に自信が持てない などの症状が出てきた。
体がだるく、疲れやすい。脚が痛くなるくらい、パンパンにむくむ。たまに、息苦しい。
ニキビが、たくさんできるようになった。便秘している。
母親が心配して、根本から元気になるよう治療したいと考え、当クリニックを受診した。

既往歴

なし

治療歴

14歳時、165㎝55キログラムの体重が37キログラムまで減少したことと、強い抑うつ感のため に、大学病院の精神科に6カ月間 入院した。
入院中は、カウンセリングを受けるなどの行動療法と、抗うつ剤、安定剤、睡眠薬などの投薬療法 が行われた。
現在も、薬を服用中であるが、自覚症状の改善がないので、効果がわからない。

治療方針

拒食症の者様では、るいそう(極度のやせ)のために無月経や生理不順などの婦人科疾患、うつ 症状やパニック障害、脅迫神経症、イラ イラなどの抑うつ感などのさまざまな精神疾患を併発する 方が多くいらっしゃいます。
同じ摂食障害でも、過食症と拒食症では内容がかなり異なります。拒食症の場合は、生命に危険 を及ぼすほどの体重減少で衰弱している ことが多く、身体的な治療は必要不可欠です。しかし、体 の治療以上に精神的な治療も重要です。
「自信がない」「(必要以上に)やせたい。太りたくない」「食べるのが怖い。」「外見が異常に気にな る」「他人の評価を(必要以上 に)気にする」などの気持が大変強いため、栄養失調を改善するた めに栄養療法での治療は受け入れていただいても、カロリーを気にす るあまり食事療法を守るこ とが難しく、本人、家族と治療者がチームを組んで根気強く治療をする必要があり、時間を要しま す。
上記のように栄養療法と精神的なサポートが、治療の重要な2本柱となります。

改善データ

 
 基準値初診時3ヵ月後6ヵ月後9ヶ月後
赤血球 380-500 377 395 342 336
ヘモグロビン 11.5-15.0 12.9 13.3 11.8 11.7
MCV 85-102 106 110 108 108
総蛋白 6.7-8.3 7.2 7.1 6.3 6.3
GOT 10-40 57 89 79 104
GPT 5-45 75 95 128 205
ALP 100-325 184 276 310 263
γ-GTP 30以下 43 67 55 86
グリコアルブミン 200-452 119 126 117 102
尿素窒素 8-23 14 19 25 23
総コレステロール 120-219 248 236 221 201
グルコース 70-109 85 79 97 73
亜鉛 70-132 72 83 75 74
フェリチン 4.0-64.2 32.1 59.1 63.7 52.7

ドクターコメント


人間のさまざまな病 態の原因を、「車の故障」に例えると、まずは「ガソリン不足(9割)」と「エンジン トラブル(1割)」に分けることができますが、 拒食症は「重症なガソリン不足(ガソリン切れ)」の状態 です。通常はガソリンを満タンにするのに半年ほどかかる方が多いですが、拒 食症では短くても1 年を要します。
またたいへん興味深いのが、米国摂食障害学会の報告でも同様ですが、拒食症の患者様のほと んどが強い肝機能障害(脂肪肝が多い)が みられます。初診時の肝機能数値はそれほど問題が ない場合でも、治療後3ヶ月から6ヶ月の間に、GOT・GPTが100以上まで上昇し、 その後低下す る、という経過がみられます。これは脂肪肝が改善する過程で、肝細胞からGOTやGPTなどの酵 素が逸脱(漏れ出す)ためと 考えられます。
サプリメントを飲める量がかなり制限されたこともあり、血液データ上、栄養状態が改善というより も悪化しているように見えますが、 タン白質不足による血液濃縮がある場合、治療によりそれが改 善するにつれて、総蛋白やヘモグロビン等の数値は逆に低下してくること が多いです。まだまだこ れから改善してくるデータであり、根気よく治療を続けることが必要です。

経過

精神科での心理カウンセリングは頻繁に受けていたのにもかかわらず、まったく改善されなかった ことと、薬物療法でも改善されなかっ たこともあり、患者さま本人もご家族も栄養療法のみの治療 をご希望された。
カロリーのある食事に対して抵抗感が続いたが、栄養療法はしっかり継続できた。徐々に、精神症 状が安定し、不安感や抑うつ感、イラ イラなどがほとんどなくなり、気持ちが(本人、家族とも)穏や かになった。また、慢性疲労の症状が改善し疲れにくくなった。筋肉の ハリや、息苦しさもなくなった。
大学受験のため「勉強しなくてはならない。」といったストレスで、不眠やイライラはあったが、勉強 に集中できるようになった。無事 に、現役で志望大学に合格した。

 

 

摂食障害 改善例7

主訴

摂食障害(過食と嘔吐)、月経不順、第二子不妊 女性 初診時32歳

高校3年からダイエットをはじめ、数年間で体重が70kgから42kgまで減少した。
22歳頃から過食と嘔吐がはじまり、初診時は毎日1~3回過食嘔吐をしていた。
立ちくらみ・めまい・疲れやすい・肩こり・便秘・湿疹・憂うつになる・落ち込みやすい・イライラしやす い・月経不順・月経痛・第二子不 妊。
体重は48kgをキープしていたが、体重は変えないで過食と嘔吐を治したい、という要望で当院を受 診した。

家族歴

第一子の言葉の発達が遅れている

治療歴

心療内科で1~2回カウンセリングを受けたが、効果を感じられず、やめた。

治療方針

まず貧血があることが大きな問題となります。これは複合的な栄養失調、すなわちタン白質・鉄・ビ タミンB群・ビタミンC・亜鉛・カル シウム・マグネシウム等の不足により起こります。
全身の細胞に酸素を運ぶための大切な赤血球が作れないような栄養失調状態では、当然体のほ かの部位も影響を受けていると思って間違 いありません。疲労や倦怠感などのしょうじょうはもちろ ん、精神症状や免疫力の低下、ホルモンバランスなどにも影響します。
とくに女性の方は、体重が正常範囲でも、栄養失調によってホルモン分泌がうまくいかなくなり、無 月経や月経不順・不妊症の原因とな ります。
これらに対する治療として、栄養療法と食事療法を行いました。

血液データ

 
 基準値初診時4ヵ月後
ヘモグロビン 11.5-15.0 10.2 14.9
ヘマトクリット 34.8-45.0 35.1 51.1
総蛋白 6.7-8.3 7.2 7.4
GOT 10-40 17 23
GPT 5-45 11 25
γ-GTP 30以下 13 15
尿素窒素 8.0-20.0 14.1 12.0
グルコース 70-109 74 78
グリコアルブミン 12.3-16.5 14.4 13.4
インスリン 1.7-10.4 2.3 2.0
亜鉛 64-111 95 197
フェリチン 4.0-64.2 3.8 26.5

ドクターコメント


貧血が素晴らしく改 善しています。逆にやや高めの数値ですが、これはタン白質不足による血液濃 縮が完全には改善していないためと考えられます。
フェリチン値もまだ低めではありますが、大幅な改善です。
GOT・GPTも適度に上昇しており、ビタミンB6が充足していることを表します。

経過

治療開始1ヶ月後、生理痛が改善。
2ヵ月後に自然妊娠。それど同時に過食がぴったりおさまった。しかし妊娠8週で自然流産。
治療開始4ヶ月後、過食はぶり返しているが食べる量は激減している。
不妊のための栄養素も加え、栄養療法を継続中。

 

 

 

摂食障害 改善例8

主訴

摂食障害(過食と嘔吐)、無月経 女性 初診時29歳

10年前から、過食と嘔吐を、毎日1~2回を繰り返している。
高校時代に、63キログラム以上あった体重を、自己流ダイエットで1年間でマイナス16キログラム 減量して48キログラムになった 。
その後、受験のストレスが原因か、過食しては太りたくないため吐くようになり、42キログラムまで 減った。
社会人になり、激務のために37キログラムまで体重が落ち、生理がなくなった。
立ちくらみ、めまい、強い冷え性、耳鳴り、立っていられないほど疲れるなどの症状で、仕事を休職 し、当クリニックを受診した。

既往歴

なし

治療歴

心療内科で、デプロメール(25)2T×2、レスレン(25)2T×2、マイスリー 1T×1などの抗精神薬を 処方されたが、効果がなかっ たので自己判断で服用を中止した。
無月経のため、1年前に婦人科を受診。子宮と卵巣が萎縮をしていると診断された。

治療方針

栄養失調が強く、さまざまな症状を訴えていらっしゃる、過食症の典型といえるような患者様です。 前述しましたように、栄養失調と低 血糖症は過食症を起こすかなり中心的な原因となっています。 そして同時に多様な症状を合併します。
このため、まず栄養素の補充、血糖値が安定するような食事指導を行いました。
また、摂食障害の患者様はもともと知的レベルが高く、体型においても自分の理想とする確固たる パターンをお持ちの方が多いのですが 、それにこだわりすぎてしまい、病的な栄養失調状態を招き 、さらに摂食障害や精神症状などが強くなり、体調も悪化する、という状態 を起こしてしまいます。
この患者様は栄養療法だけでかなり改善されましたが、やはり心理療法も併用していくとよいように 思われます。

血液データ

 
 基準値初診時5ヵ月後
ヘモグロビン 11.5-15.0 14.8 13.2
ヘマトクリット 34.8-45.0 46.2 40.5
総蛋白 6.7-8.3 7.8 7.2
GOT 10-40 25 22
GPT 5-45 17 13
γ-GTP 30以下 15 12
尿素窒素 8.0-20.0 10.4 15.1
グルコース 70-109 82 84
グリコアルブミン 12.3-16.5 14.3 13.5
インスリン 1.7-10.4 2.1 2.0
亜鉛 64-111 100 84
フェリチン 4.0-64.2 23.8 44.3

ドクターコメント


データはかなり素晴 らしく改善しています。
まず初診時のヘモグロビンやヘマトクリットが高く、血液濃縮があることがわかります。これが5ヵ月 後には低下していることから、血液 濃縮が改善したということがわかります。
血液濃縮はタン白質不足のために血液中の水分が減少して起こりますが、循環血漿量が減少して いるために、一見貧血には見えなくても 貧血様の症状、すなわち疲れやすい・冷え・立ちくらみ・め まい・息切れ・むくみなどが起こります。タン白質の摂取によって改善しま す。
GOT・GPTの低値はビタミンB6の不足を表しますが、初診時も低値でしたが、5ヵ月後にさらに低下 しています。この場合は、脂肪肝などの 理由で初診時の数値が実際よりも高めに出ていたことを意 味します。改善してはいますが、実際にはまだビタミンB群の不足があると考え られるため、治療の 継続が必要です。
また、フェリチンも改善しており、脳機能などにもよい影響を及ぼしていると考えられます。

経過

治療開始3ヶ月後、復職できた。きちんと、仕事がこなせるようになって、嬉しい。
治療開始4ヶ月後、過食と嘔吐は、激減した。現在は、1週間に、1~2回程度になった。
立ちくらみ、めまい、強い冷え性、耳鳴り、立っていられないほど疲れるなどの症状は、ほとんどな くなった。また、仕事に意欲も湧い てきた。
生理はまだ来ていない。
つい、ストレスがたまって甘いものを食べてしまうと、過食してしまうことが分かったため、低血糖症 の食事療法も取り入れるようにな った。

株式会社HYGEIA