多少の体重増加やむくみ、乳房の張りなどは、生理的な変化なので病的とは言えません。
しかし、「精神的な症状」の多く、例えば、イライラやうつ、神経過敏など、また「身体的な症状」の頭痛、動悸、不眠などは、PMS/PMDDの症状であるとともに、実は「潜在性鉄欠乏性貧血」の症状でもあることを知ってください。
データ上貧血がなくても、上記の症状は起こります。
これは、一般の病院(婦人科)での貧血の検査は、保険点数の制限があるために、ヘモグロビン(Hb)やヘマクリット(Ht)の数値だけで診断し、貯蔵鉄の数値までは調べないために、潜在性鉄欠乏性貧血は見逃されてしまうためです。
一般の検査で貧血ではないと診断された場合でも、より詳細な検査をおこなうと、PMS/ PMDD症状をお持ちの女性のほとんどに、潜在性鉄欠乏性貧血がみつかります。
そして、強いPMS/PMDD症状を持つ患者さまのほとんどが、ヘム鉄を中心とした栄養療法によって、約3ヶ月間でデータの改善とともに症状も改善します。