不妊治療

大切なのは、体の土台作り。
体内環境をしっかりと整えながら、卵子の質をあげ、薬を使わず妊娠体質へ導きます。

不妊治療でお悩みの患者さまへ

この度はクリニック・ハイジーアのホームページにお越しくださいましてありがとうございます。

当院には、このような不妊治療をご希望の患者さまがいらっしゃいます。

  • 体外受精で採卵しても、質の良い卵子が採れない。
  • 高齢(35歳~)なので、妊娠に向けて身体作りをしたい。
  • 卵巣機能を上げ、質の良い元気な卵子を育てたい。
  • 不妊検査を受けても特に原因がなく、「加齢」と診断された。
  • 体外受精を、できる限り少ない回数で成功させたい。
  • 健康でIQ(知能)やEQ(情緒)の高い、元気な赤ちゃんのため、積極的な体質改善をしたい。
  • 排卵誘発剤などを使わずに、自然な方法で妊娠したい。
  • 妊娠中毒症など妊娠中のトラブルや、流産の予防をしたい。
  • (男性不妊)精子の数や運動率の低下、精子の奇形が多い。

不妊治療と云えば、まずは月経周期に合わせてタイミング法に始まり→人工授精→体外受精へとステップアップしていくのは、みなさんご存知ですね。
最近では女性の社会進出による女性の晩婚化で、35歳以上で妊娠を希望する女性が多く、ステップアップを省いて体外受精など高度生殖医療を早々にはじめるケースも少なくありません。

体外受精とは、その言葉のとおり、体の外で卵子と精子を物理的に近づけ受精を助け、人工的な環境下で2~5日間成長した「胚(=受精卵)」を子宮に戻して、妊娠を期待する治療法です。
ですから卵管が機能していない(卵管閉塞など)、また精子に異常があるなど、「受精」が自然では難しい場合では、体外受精による治療が不可欠なのは言うまでもありません。
しかし妊娠に至るには排卵→受精→分割→着床といった4つのステップの全てが不可欠であり、体外受精はその「受精」の部分のみを手助けする治療です。
たとえ体外受精をおこなっても、そもそも卵子と精子に生命力がなければ、受精卵の成長は止まり妊娠には至りません。
体外受精が、卵子の質の改善や受精卵の成長そのものを助けてくれる治療ではないのです。
まるで体外受精さえすれば老化卵子が若返り、卵巣機能が改善し、どんなに高齢でも妊娠できるといったイメージがあるようですが、それは大きな誤解です。

不妊治療でお悩みの患者さまへ

これから体外受精にステップアップを検討している方。 体外受精をおこなってもなかなか妊娠まで至らない方。 時間が許す限り、自然に妊娠を希望される方。 どのような方法を選択するにしても、妊娠に至るには、卵子と精子の質を上げる治療=妊娠に適した体内環境を整備することがもっとも大切だとクリニック・ハイジーアでは考えています。

妊娠を希望する女性の年齢が高くなれば高くなるほど、まずは妊娠しやすい体内環境へ、そして胎児が健やかに育ちやすい胎内環境へと、妊娠前の体の土台作りがもっとも大切です。

イギリスの環境疫学専門のデビッド・バーカー博士は、妊娠中の母体の栄養状態が産まれてくる赤ちゃんの将来の健康状態や寿命までも左右すると報告しました。
最近の遺伝子研究では、妊娠直前から初期の母体の栄養状態が胎児の将来を決定するとも指摘され、エピジェネティクス理論が非常に注目されています。
たとえば母体の栄養状態が悪いと、腎臓のネフロンの数が最大で3分の一と小さかったり、すい臓内のβ細胞の数が少なく糖尿病に罹患しやすい、また癌や心疾患など成人病にもなりやすいなど胎児の将来に大きく悪影響をきたすことが分かっています。
また母体の栄養状態が悪いと卵子の減りも早く、閉経が早くなってしまいます。

詳しくは、こちら

アメリカの婦人科医チェラスキンらは、妊娠中の栄養状態(=母体の健康状態)が、赤ちゃんの知能発達(IQ)や情緒(EQ)を左右すると報告しています。

詳しくは、こちら

クリニック・ハイジーアの不妊治療は、体内環境を整えることで妊娠体質へと導き、卵巣機能を向上させ、老化卵子や精子の質を積極的に改善する「機能性不妊」の治療を専門におこなっています。 タイミング法、人工授精、体外受精などの不妊治療は、おこなっていません。

排卵誘発剤の影響で、卵巣機能が低下=FSHが上昇して不妊治療ができない。
高齢でも妊娠しやすい体つくりをしたい。
採卵しても、質の良い卵子が採れない。 受精させても分割が止まり、胚盤胞までいかない。
胚を戻しても、着床しない。
着床しても、流産を繰り返す。

クリニック・ハイジーアでは、60項目以上に及ぶ詳細な生化学検査を実施し栄養学的な解析をおこない、不妊の機能の原因を究明します。

年齢に応じて有機酸検査(ミトコンドリアが十分に機能しているか、メチレーションが低下していないか等を調べる尿検査)や有害ミネラルや化学物質の蓄積検査(有害物質はミトコンドリアでのエネルギー産生を妨げ生殖機能を低下させる)、活性酸素ダメージ検査(体内の酸化≒老化)、場合によっては遺伝子検査などを実施して、卵子や精子の質を低下させる原因や母体の老化を早める原因を究明します。
そして患者さまひとりひとりの妊娠を妨げる要因を取り除き、栄養療法を中心とした副作用の心配のない安全な治療でより積極的に妊娠体質へと導きます。

妊娠を妨げる機能性不妊のさまざまな原因

生物学的には、40代よりも20代のほうが妊娠しやすく卵子の質も良いことは、言うまでもありません。
妊娠を妨げるもっとも大きな機能の問題は、言うまでもなく「加齢(=老化)」による卵子の質の低下です。

 年齢でことなる不妊治療の出生率

年齢でことなる不妊治療の出生率
出典:アメリカ疾病予防管理センター(CDC)Webサイトより一部改変

卵子が由来する細胞は母親が母体内の胎児のときには既に卵巣内に準備されているため、母親の年齢が40歳なら卵子も40歳と、同じように歳をとり老化していくと考えてください。
卵巣年齢や卵子の年齢は、「実年齢プラス1歳」とも云われます。
つまり妊娠を希望する女性の体全体のアンチエイジング治療が、卵巣機能を上げ、老化卵子の質を改善する治療でもあるのです。

年齢でことなる不妊治療の出生率
出典:アメリカ疾病予防管理センター(CDC)Webサイトより一部改変

では、老化とは具体的には何でしょうか?

老化は、単純に「加齢」だけではありません。
誰もが、同じスピードで老化をする訳ではないのです。
(遺伝的な背景なども関与しますが、)40代前半で閉経を迎える女性もいれば、50代半ばまで月経がある女性もいますから、実際には体内年齢は10歳以上もの開きがあることになります。
老化には非常に個人差が大きいことを知ってください。

その違いは、ミトコンドリアです。
私たちの細胞の60兆個の中には、「ミトコンドリア」と呼ばれるエネルギーを作り出す器官があります。
およそ体重の1割がミトコンドリアですから、大きな臓器?とも云えるかもしれません。
そして生殖細胞である卵子は特殊な細胞で、体細胞と比較して、ミトコンドリアの数(量)が非常に多いことは、皆さんもご存知ですね。
肝臓や心臓などの体細胞内のミトコンドリアの数(量)はおよそ300~500程度ですが、なんと!生殖細胞の卵子は10万個ものミトコンドリアを備えています。
通常、私たちの細胞は毛細血管から常に栄養されていますが、たとえば心筋梗塞や脳梗塞などで血管がつまり血流が途絶えると酸素と栄養の供給が断たれますから、その先の細胞は数分ともたずに死んでしまいます。
しかし卵子は、卵巣から排卵された後、子宮内膜で着床するまでの4~6日間と、受精後4~6日の間、血管から一切栄養を受けることができません。
その上、卵管で精子と受精した後は、分割=細胞分裂を繰り返しながら内膜まで到達しなくてはなりません。
細胞が分裂するためには、大きなエネルギーが必要です。
受精卵は着床まで、いってみれば飲まず食わずで細胞分裂(=分割)を活発に繰り返しながら(いわば)泳ぎ続けなければなりませんから、想像を超える膨大なエネルギーが必要であり、それに見合ったミトコンドリア量が必要であることが分かります。

その大切なミトコンドリアの機能が低下し、そしてミトコンドリアの数が減少するのは、なにが原因でしょうか?

ミトコンドリアの質と数(量)を低下させる原因≒老化させる原因は、複合的です。

  • 現代型栄養失調
  • 有害ミネラルや化学物質の蓄積
  • 体内の炎症
  • 遺伝子の多型やSNIPsの問題
  • 免疫異常
  • グリケーション(=糖化)など

妊娠・出産は、いかにも自然で何気ないことのようでありながら、実は無数のハードルを乗り越えたアカツキに、奇跡のように起きる出来事の連続です。
上記の複合的な要因が、ハッキリとは目立ちませんがコッソリとそれらのハードルを高くして、妊娠しにくい体内環境の一端を担っています。

まず、一つ目は現代型栄養失調です。
朝は菓子パン、昼はコンビニのサンドイッチ、スナック菓子がお酒のおつまみ…というような食生活で体外受精を幾度となく繰り返している方が実際に少なくありませんが、これでは本末転倒です。 卵子は血管から常に栄養されており、その栄養は私たちが口にした食べ物、そのものです。
毎日の間違った食生活で栄養が悪ければ、老化は早まり、卵巣機能を低下させ卵子の質は悪くなります。
実際に、栄養状態が悪いと卵子の減りも早く、閉経が早くなることが知られています。
現代型栄養失調とは、昔のそれとは違い、炭水化物や質の悪い油でカロリーは十分、というよりはむしろ過剰な場合が多いですが、大切なたん白質やビタミン、ミネラルが著しく欠損している状態です。
たとえ「私は、食生活はバランスよく毎日食べてます!」とおっしゃる方でも、例えば下記のように野菜の栄養価は1950年と比較すると5分の1にまで低下しています。

 栄養価の低下 化学肥料や農薬、ハウス栽培などによりほとんどの野菜の栄養素が60年位前の50%以下に減少

このようにカロリーだけは十分ですが、ビタミンやミネラルの補給は十分とは言えず、現代人の食生活はけっして良いわけではありません。

ミトコンドリアは細胞内に蓄積された糖や脂質、たん白質を分解して、エネルギーを産み出すエネルギー工場です。
下記の図をご覧ください。

ミトコンドリア内のTCAサイクルと電子伝達系の図

ミトコンドリア内のTCAサイクルと電子伝達系の図

ミトコンドリアが十分に機能しエネルギーを作るには、このように様々なビタミンやミネラルが協調して働いています。
細胞質内からミトコンドリアへのピルビン酸や脂肪酸の進入を助けるα-リポ酸やL‐カルニチン、TCAサイクルを回すにはビタミンB群、鉄、亜鉛、マグネシウムなど、電子伝達系ではコエンザイムQ10などが必要です。
どれか一つが欠けても、エネルギーを作ることができません。
そして十分なたん白質がないと、卵子一つあたり10万もの膨大なミトコンドリア量を維持することはできません。
年齢に関係なく妊娠に至るには、年相応に健康であればよい。という訳にはいきません。
40代よりも30代、30代よりも20代のほうが、より妊娠しやすいわけですから、限りなくミトコンドリアの量を10万に近づけていきたい訳です。
そのためには、卵細胞内のさまざまな栄養素の分子レベルを最大にする必要があります。
また、ミトコンドリアが細胞内の糖質や脂質からエネルギーを作るときには必ず酸素が必要ですから、副産物として活性酸素を産生します。
そのためビタミンCやビタミンE、カロテン類などの抗酸化ビタミンの十分な補給も大切です。
本来、体には活性酸素と闘う抗酸化物質を作る能力が備わっていますが、この機能が加齢とともに衰えてしまいます。
抗酸化力が低下すると活性酸素の除去が不十分になり、その結果ミトコンドリアは十分なエネルギーを作れなくなりますから、卵子の成熟や受精、分割などに悪影響をきたします。
積極的な卵質の改善には、まずは正しい食生活を実践することが基本であり、その上で治療レベルの至適量の栄養素の補給が必要になります。

二つ目の問題は、有害ミネラルや化学物質の蓄積です。
ヒトは、一生でおよそ30~40トンもの食べ物を食べるそうです。
その食べ物と一緒に、水銀や鉛、カドミウムやヒ素などの有害ミネラル、農薬、遺伝子組み換え食品(GMO)、添加物、トランス脂肪酸、薬剤、ダイオキシンなど環境汚染物質など、さまざまな有害な化学物質を知らず知らずのうちに体内に摂り込んでいます。

ダイオキシンと不妊

ダイオキシンと不妊

これらの有害物質が及ぼす悪影響の共通点が、生殖機能の低下、つまりミトコンドリアの機能を著しく低下させるのみならず、胎児の奇形や知能の発達に悪影響を及ぼすことが知られています。
新生児の臍帯血から200種類以上の化学物質が検出されるようですから、現代人は母親のお腹の中からすでに汚染されているのです。
とくにメチル水銀は脳の発達期にある胎児に感受性が高いことから、胎児への悪影響に関する研究がたくさんおこなわれています。
母体より高い濃度でメチル水銀が胎児に移行し蓄積すると、記憶、注意、言語などの能力が低下してしまいます。

2010年に世界で施行された約117万周期のART治療のうち、およそ20%が日本で行われ、いわば日本は不妊大国とも呼ばれています。

2009年年間不妊治療回数 不妊治療で生まれた出生児数
日本 21万1000件 約2万6000人
米国 14万6000件 約6万人

米国では卵子提供が認められているため単純には比較ができませんが、下記の表のように農薬の使用量が先進国中もっとも多く、米国のおよそ10倍も使用されていることが一つの要因であることは十分に想像できます。

主要国農薬使用量推移

水銀や鉛、ヒ素やアルミニウムなどの有害金属がミトコンドリア内でのエネルギー産生をダイレクトに阻害し卵子の質の悪化を招きますから、積極的なデトックス治療が大切です。

TCAサイクルのエネルギー阻害の図

TCAサイクルのエネルギー阻害の図

さまざまな毒物は、おもに肝臓が解毒した後、7割から9割は腸管から捨てられます。
そのため毒物の排泄には、肝機能と腸内環境を整えることが必要です。
善玉菌は、腸内環境が弱酸性でないと生きていくことができません。
便秘(=アルカリ性)や下痢(=強酸性)の状態では悪玉菌が増殖していますから、腸管に捨てられた毒性物質の脱抱合→腸管から毒物の再吸収となり、体外に毒物が排泄できません。
そのうえ肝臓が有害物質を解毒するには補酵素としてビタミンやミネラルをたくさん必要としますから、食事から摂取する栄養素だけでは十分とはいえないのです。
今からでも遅くはありません。
妊娠を希望されるならば、添加物やトランス脂肪酸が含まれる加工食品やファーストフードを食べるのを止める、遺伝子組み換え食品は買わない、野菜は無農薬を選ぶ、水銀の含有量が多いマグロなどの大型の魚は食べないなど、自分でできることは実行してください。
米国女性と比較して水銀蓄積量が3倍の日本女性では、妊娠前のアマルガム(歯科治療で使われる水銀が含まれる詰め物)の除去もお勧めします。
そして有機溶剤とヒ素は汗から排出できますから、毎日お風呂に入って汗をかいたり、定期的にサウナに行くのもよいでしょう。

またMTHFR遺伝子の変異やSNIPsで体内でのメチレーションが十分でないと、不育症、二分脊髄症、無脳症などの原因となる可能性が指摘されています。
メチレーションが十分でないと、ミトコンドリア内でのATP産生も低下し、ミトコンドリアの数(量)は年齢とともに加速度的に減少することが考えられ、卵子の老化が顕著になります。
また遺伝的にミトコンドリアでの電子伝達系のユニット1が欠損している方が非常に多いとされ、水素の受け渡しができませんからエネルギー産生は大きく低下してしまいます。
採卵しても卵子の質が悪かったり、採卵できても胚盤胞までいかない、流産を何度も繰り返す場合では、遺伝子検査を受けてみることもお勧めします。
このような遺伝子のSNIPsは、栄養欠損や有害物質の蓄積が大きく原因しますから、栄養療法とともに解毒治療も非常に大切です。

その他では、免疫異常、体内の炎症、グリケーション(=糖化)なども卵質に複合的に関与します。
どれも、共通して老化を大きく促進する原因でもあります。
胎児のもつ遺伝子の半分は父親由来ですから、母体にとって胎児は云わば「異物」であり、妊娠や妊娠の維持には正常な免疫バランスがあって成立します。
例えばTNFα↑・インターロイキン10↓のサイトカインの不均衡は、子宮内膜の疲弊化を招き着床の妨げとなったり流産を繰り返す原因となります。
その細胞障害性免疫の過剰は、体内の何らかの炎症で起こります。

そして体内のどこかに炎症があると、老化が加速度的に進みますから、卵子の質の低下も年齢以上に早まります。
「炎症」とは体内のあちこちで山火事が起こっているようなもので、常に活性酸素ダメージに曝されていますから、大切なビタミンやミネラルが火消し(=抗炎症)に使われてしまう上、pHは酸性に傾き、たん白合成にも悪影響をきたし、栄養が卵質の向上にまで回らないのです。
栄養はまず母体の生死に関わる臓器の修復から、優先的に消費されます。
卵巣が無くても個体は生きていけますから、卵巣への栄養補給は後回しなのです。
たとえば拒食症や無理なダイエットなどで低体重になり、月経不順どころか数年間も無月経の女性が多いですが、月経が止まっても脳や心臓、腎臓、肝臓の働きは止まることはありません。

また糖尿病に罹患している女性の妊娠率が低いのは知られていますが、グリケーションは年齢以上に卵子の質を大きく悪化させるためです。
糖化亢進による「太り過ぎ」は妊娠の妨げになりますから、適切なダイエットも大切です。
妊娠に至るには、太り過ぎていても痩せ過ぎていても、いけません。
統計では、BMI22.0前後がもっとも妊娠しやすい範囲です。

女性不妊の典型は、たん白欠乏と鉄欠乏

不妊症の原因がはっきりわからない場合、体外受精をしても質の良い卵子が得られない場合、受精しない場合、受精しても着床しない場合などのような、「原因がわからない。」「対処のしようがない。」と言う状況は、患者さまにとって最もストレスを感じやすい状況だと言えます。

なぜ、明らかな原因が見つからないのにも関わらず、妊娠しないのでしょうか?

詳細な生化学検査を行うと、このような患者さまの検査データは、男女ともに「たん白欠乏」「酸化ダメージ」を示します。
そして、女性の「鉄欠乏」と男性の「亜鉛欠乏」は、不妊カップルの典型的データです。

ヘモグロビンなど数値上は貧血がなく、自覚症状もない場合でも、影に隠れた潜在性鉄欠乏症をお持ちの方が、不妊症の女性には非常に多いのです。
鉄欠乏症と不妊症は、密接な関係があります。
まず鉄が不足すると、ミトコンドリアでのTCAサイクルを十分にまわす事ができませんし、電子伝達系で水素の受け渡しができないため、エネルギー産生が滞ります。
そして受精卵が着床するには、子宮側の受け入れの準備ができているかどうか、つまり子宮内膜が良い状態であるかどうかが重要です。

女性不妊の典型は、たん白欠乏と鉄欠乏

子宮内膜の機能維持には、粘膜である内膜が正常に代謝していることが必要ですが、鉄が欠乏すると粘膜の代謝がうまく行われなくなり、子宮内膜の構造と機能に異常を来たし、着床しづらい状態になってしまいます。

月経量が少なくなっていませんか?
月経量の減少は、女性ホルモンの影響だけではありません。
まずは鉄とたん白質の不足が大きく影響することを知ってください。

当然ですが卵巣から十分なホルモンが分泌されなければ、卵子を良い状態に成熟させることができません。
栄養欠乏が長く続いている女性では、材料不足のためホルモンが充分に分泌されず、良い卵子が育ちにくい状態になります。
また卵子の成熟にはホルモンだけでなく、卵巣における多数の酵素蛋白などの協調した働きが必要であり、アミノ酸やビタミン・ミネラルなどの十分な栄養素に満ちた環境が必要であるのは言うまでもありません。

※鉄の過剰症について
鉄は過剰症の心配があるので、自己判断で鉄のサプリメントを無闇に摂ることはおすすめできません。
医師の診断のもとに血液検査を行った上で、特にヘム鉄(有機でくるまれた安全で吸収力の高い鉄)の形で摂取することが大切です。
プルーンやプルーン加工食品などの植物性の鉄は、食物繊維にくるまれた形で存在するため、吸収率がおよそ1%程度ですから十分に吸収されないため、鉄欠乏の改善には役立ちません。

男性不妊の原因の9割は機能に問題がありますから、栄養療法で改善する例が見られます。
たん白質や亜鉛等、総合的な栄養療法により、体内環境の改善とともに精子形成能が向上し、精子数や運動率などが飛躍的に改善する場合があります。

このように栄養療法は、不妊症治療の安全で有効な選択肢の一つであることがご理解いただけたでしょうか?

母体の栄養欠乏と、胎児の先天奇形・発育不良との関係

栄養欠乏を抱える母体の体内環境は、うまく妊娠が成立したとしても、胎児が育つのに適した環境とは言えません。
ひとつは、妊娠初期の母体の低栄養による、胎児の先天奇形や発育不良の問題です。
胎児の発育にはたん白質や鉄をはじめ、多くの栄養素が細胞の材料として必要であり、母親に栄養欠乏があると胎児に十分な栄養を与えられず、胎児発育の過程で障害が生じる場合があります。
例えば、妊娠初期の母体の葉酸の不足によって、二分脊椎症などの先天奇形が増加することは、みなさんよくご存知ですね。

当然ですが、大切な栄養素は、葉酸だけではありません。
たとえば胎児の血液やたん白質(特にコラーゲン)を作るには、多くの鉄が必要です。
体が倍々で大きくなっていく胎児期には特に鉄の需要が増大するため、胎盤は母体の鉄をかき集めて胎児に優先的に与える仕組みを持っています。
しかし母親に鉄の不足があると充分な鉄を胎児に与えられないため、早産や未熟児であったり、新生児の異常、例えば心室中隔欠損症(心臓の壁の穴が開いたままになっている)等の原因になると言われています。
また、子どものアトピー性皮膚炎、喘息なども、鉄をはじめとする母体の栄養欠乏がその一因であるとも言われます。
母体が十分な栄養素を摂取していれば、これらの先天奇形や発育不良、アトピー性皮膚炎などのトラブルの多くは予防が可能なのです。

もうひとつは、子どもの将来の生活習慣病のリスク上昇です。
英国の環境疫学の権威であるデビッド・バーカー博士は1980年代に、「胎児期に低栄養状態であることが成人期における心血管障害のリスク因子である」とする「バーカー仮説(Barker仮説)」を発表しました。胎児が低栄養状態にさらされると、胎児がその環境に適応しようとする結果、筋肉量の減少、腎臓のネフロン数の減少、膵臓のβ細胞の減少などが起こります。
これらの変化は生まれた後も永続的に続くため、生まれた児が成人になってからの高血圧・糖尿病・心筋梗塞などの発症リスクを増大させる、という説です。
この説は一般常識からはかけ離れていたため、発表当初は批判を受けましたが、今では 多くの研究者の研究により支持されています。

つまり「母体の栄養状態は、生まれてくる子どもの将来の健康状態や寿命をも左右している。」のです。

ビタミンB群と赤ちゃんの、知能発達(IQ)・情緒(EQ)との関係

妊娠しやすい体作りや、健やかな赤ちゃんを産むためには、妊娠前や妊娠中の女性の栄養状態が非常に重要であることがお分かりいただけたことと思います。

さらに妊娠中の適切な栄養補給が、赤ちゃんの身体的および知能の発達にも、していない場合に比べて差がつくことが分かっています。

胎児の脳の発達にはビタミンB群が深く関与しており、妊娠中に主にビタミンB群を補った母親のグループと補わなかった普通のグループで、生まれた赤ちゃんのIQを比較すると、4歳の時点で、補った方のグループの赤ちゃんの方が平均してIQが8.1高かった、と言うデータがあります。
母親がビタミンB群を十分摂取することで、胎児の脳の発達に差が出ることを示しています。

<母親がビタミン類を摂っている場合に生まれてくる子どものIQ(知能指数)>
(4歳児における189人のテスト実験、米国婦人科医師チェラスキンレポートより抜粋)

ビタミンB1・B2・B3・鉄補給
(対象:91人)
補給なし
(対象:98人)
各郡のIQの範囲 75~150 66~120
平均IQ 101.7 93.6

赤ちゃんの脳は、妊娠6週目までに脳の神経細胞がほぼ完成するため、より知能の高い赤ちゃんのためには、妊娠前からのビタミンB群の摂取がお勧めです。
また、ビタミンB6は、脳の神経伝達物質の材料としても大切で、不足すると赤ちゃんの落ち着きがなくなったり、夜泣きやイライラしたりする原因のひとつとされます。
授乳中のお母さんがしっかりビタミンB群を摂取していると、赤ちゃんは夜泣きもせずにスヤスヤと眠ってくれて、子育てがとても楽だとお母さんはおっしゃいます。

とはいえ補給するビタミンB群のサプリメントは、なんでも良いわけではありません。
摂取したビタミンB群が、赤ちゃんの体を栄養するわけですから、安全でなければいけません。

ビタミンB群のサプリメントは、「誘導体」を使用した石油化学製品はお勧めできません。
また、市販のビタミンB群のサプリメントは、栄養所要量に基づいているため、含有量が低く治療効果は期待できません。

お母さんのお腹の中で栄養素を十分もらって生まれてきた赤ちゃんは、丈夫でトラブルが少なく、夜泣きも少なく、育てやすいと言われています。
そして将来も、病気になりにくいのです。
これから子どもが欲しいとお考えの皆様には、ぜひとも真面目に考えて欲しい問題です。

<コラム>
ビタミン大量投与による知的障害児の治療が専門の、セントドミニオン大学精神科のキャップ元教授は、国際的によく知られています。
そのキャップ女史の研究によると、IQ70以下の子供を対象にビタミン大量投与をおこない、そのうちの30%でIQを90程度まで引き上げることに成功したとあります。
* 子供の知能テストの結果をIQの段階に当てはめると、70以下で発達の遅れがあるとみなされます。
また彼女が治療した一例では、IQが25~30の言葉が不自由な男子児童に300倍のビタミン大量投与(ビタミンB群とビタミンC)をおこなったところ、数日後には口をきき始め、1ヶ月後には読み書きができるようになり、IQが90にあがり小学校に入学できたといった驚く結果が報告されています。
遺伝子生物学では、知的障害のある人とない人の間は連続していて区別がないと考えますが、良い証明になった例です。
原因不明の不妊症でお悩みの方、難治性の不妊症の方、健やかな赤ちゃんが欲しいとお望みの方は、まずは60項目の血液検査をおうけになっていただき、体内の状態を把握することをお勧めします。
  • 原因究明

    60項目以上の詳細な生化学検査と、必要に応じて特殊な検査を実施し、機能性不妊の原因を究明し、根本から治療。

  • 副作用がない

    天然の複合的な栄養素は、体内で必要に応じて代謝されるため安全。

  • ストレスフリー

    医療行為は3ヶ月ごとの採血や必要に応じて点滴治療のみ。頻繁な通院の必要もなくストレスフリー。

治療費用

クリニック・ハイジーアでは、公的保険が適用されない自費診療の治療のみとなります。(保険診療はおこなっておりません)

基本検査料
初診時のカウンセリング料 無料
生化学検査料
60項目以上 15,000円(税抜)
再検査セットⅠ 10,000円(税抜)
再検査セットⅡ 5,000円(税抜)
再検査セットⅢ 3,500円(税抜)
データ解析料(初診時のみ) 20,000円(税抜)
初診料(40分) 10,000円(税抜)
再診料(20分) 5,000円(税抜)
各種検査費用
活性酸素ダメージ検査(日本) 12,000円(税抜)
有害ミネラル(毛髪)検査(米国) 13,000円(税抜)
尿路系重金属排泄検査(米国) 25,000円(税抜)
腸内環境(CDSA)アンバランス検査(米国) 67,000円(税抜)
IgG食物アレルギー検査 40,000円(税抜)
治療費用
栄養療法治療費用
(治療用サプリメントの費用)
[治療]およそ7万円~(1ヶ月あたり)
[維持]およそ3万円~(1ヶ月あたり)

診療の流れ

1初日
  • 専門のカウンセラーによるカウンセリング+医師の診察(無料/60分〜)

統合医療についての説明と、患者さまの現在までの状態を詳しく聞き取りし、その後医師が検査内容について判断します。初日の医師の診察は、検査内容の判断のみとなります。
60項目以上の詳細な生化学検査と、必要に応じて追加検査を実施し、機能性不妊の原因を特定します。

  • 生化学検査料(採血+採尿)15,000円(税抜)
  • データ解析料(初診時のみ)20,000円(税抜)

※必要に応じて、医師が追加検査を行う場合があります。

21週間後

医師が生化学検査および追加検査のデータに基づく診察を行い、治療方針を決定します。

  • ドクター診察初診料→10,000円(税抜)/40分

治療期間の目安は3~6ヶ月ですが、個人差があります。治療期間中は一ヶ月当たり7~13万円の治療費が目安です。
全ての治療内容が、原則では医療費控除の対象となります。

  • 分子整合栄養医学療法(治療用サプリメントの処方)→70,000円〜/1ヶ月

栄養療法による不妊治療に加え、キレーション治療や腸内環境の改善、抗酸化治療などの治療が必要な場合もあります。
管理栄養士による個別の食事指導のサポートプログラムがございます。年齢に関わらず、理想的な妊娠・出産を実現するための正しい知識を勉強するプログラムにも、ご参加いただきます。
妊娠された後も、妊娠中も、栄養療法を続けられることが大切です。

3約3ヶ月後

治療が1クール(約3ヶ月間)終了した後、再検査を行います。

  • 再検査→15,000円(税抜)
  • ドクター再診料→5,000円(税抜)

医師紹介

羽田 克彦 院長

羽田 克彦 院長

島根医科大学医学部医学科2002年卒業。千葉大学大学院博士課程2006年修了。東京理科大学理学研究科物理学専攻修士課程2014年修了。大阪大学大学院医学系研究科特任講師、関西医療大学保健医療学部研究員、Institute of Transcultural Health Studies at the European University Viadrina客員研究員、国士館大学防災救急救助総合研究所研究員、数理医科学研究センター研究員などを歴任。専門分野の論文発表を精力的に行っている。

秦 俊昭 医師

秦 俊昭 医師

日本産婦人科学会専門医。防衛医科大学医学部1982年卒業。東京慈恵会医科大学医学研究科大学院修了。防衛医科大学病院、自衛隊中央病院などを経て、三宿病院産婦人科部長などを歴任。2013年より、クリニック・ハイジーアにて診療を行っている。

鈴木 沙織 医師

日本乳癌学会専門医。日本内科学会専門医。日本外科学会専門医。東京医科大学2014年卒業。東京逓信病院、がん研究会有明病院を経て、東京医科大学病院医局員。 現代西洋医学では不得意とされる女性特有の不定愁訴を、分子整合栄養医学で治療している。

クリニック紹介

住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目13-2 3F
診療時間 10:00~18:00 完全予約制(日・月・祝祭日休診)
電話 03-6452-6611
最寄駅 表参道駅(地下鉄銀座線、半蔵門線、千代田線)または原宿駅(JR山手線)より徒歩5分
道順 ①表参道駅より、原宿方面に向かう。または、原宿駅より表方面に向かう。
②シャネルとディオールの間の道を、入る。
③一つ目の十字路(目印は、右角にスターバックス)を、左折する。
④道なりに30メートルほど歩くと、右手に見える茶色のレンガのビルの3階となります。

クリニック・ハイジーアの治療用サプリメント

クリニック・ハイジーアで使用するサプリメントは、製薬工場に課せられる厳しい「GMP基準」を満たした工場で製造された、ドクターユースオンリーの高純度・高濃度の治療用サプリメントです。

治療用サプリメントは、60項目以上の詳細な血液・尿検査のデータに基づき、栄養療法を熟知したドクターによって栄養素の種類と量が決定され、処方されます。

1粒あたりの含有量が多く、医師の処方なしには購入できません。

一般的に市販されているサプリメントとは、質や含有量が全く異なります。

※ 栄養療法は日本では保険が認められていないため、自由診療となります。

不妊治療成功例

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  • 受付時間 10:00〜18:00 月曜・日祝休診 03-6452-6611
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