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NEWS & BLOG | IVC研究会の報告(2007年)

IVC研究会

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 2007年のIVC研究会の報告で、高濃度ビタミンC点滴が北米でがんに使われ始めた状況を伝えています。
  2. 飲む場合は血中濃度に上限があり、点滴なら高い濃度にできる点が両者の違いだと説明しています。
  3. 故リオルダン医師らの症例報告を引き、週2回ほどの点滴と内服を続ける方法を紹介しています。
  4. すべての人に効くわけではなく、手術や化学療法を併用する場合もあると筆者も書いています。

今日は、栄養療法を実施する医師の有志が集まって行われた、IVC研究会に行ってきました。
(IVC=ビタミンC点滴静注療法)

ご存知のようにビタミンCの効果は

・免疫力を高める
・抗酸化作用
・抗腫瘍効果
・解毒効果
・鉄の吸収を高める

などですが、特に悪性腫瘍(がんなど)に対するビタミンCの点滴による治療が、北米を中心に広がりを見せているのです。

今年の4月にカナダで行われた分子整合栄養医学の学会「Nutritional Medicine Today」の報告では、補完代替医療を行っている医師にアンケートをとったところ、アンケートに回答した106名の医師のうち93名が、前年度にのべ10600名(!)以上の患者様に対して、高濃度ビタミンCの点滴による治療を行ったとのことです。

ビタミンCを経口で摂取するのと点滴で投与する場合の違いは、血中濃度です。

経口では投与量を増やしても、1400μg/mlほどでプラトーに達し、それ以上血中濃度は上がりません。

抗腫瘍効果を発揮するには4000μg/ml(通常の血中濃度は13-17μg/mlくらい)が望ましく、この血中濃度が維持された場合がもっとも治療効果(抗腫瘍効果)が現れたということです。

IVCの治療で有名な故ヒュー・リオールダン先生の報告では、30gのビタミンCを週に2回投与したところ、3週間で原発性腎細胞がんの肺と肝臓の転移病巣が全滅した例、100gを週2回の点滴で乳がんの骨転移が消失したという例もあります。

ビタミンCは半減期が短く、約10時間で血中からはほぼ消失してしまうため、ほぼ週2回の継続した点滴投与と、点滴以外にビタミンCを内服で摂る必要があります。

もちろん、魔法の薬ではありませんので、すべての方にこのような効果が出るとは言えません。

腫瘍の勢いを止めるために、手術や化学療法などを併用する必要があることもあります。

しかし、いまだ発展途上の治療法ですが、非常に期待できる治療法だと言えるのではないでしょうか。

ビタミンCが何故がんに効果を示すのか、化学療法に比べて安全である理由などについても、おいおい書いていきたいと思います。

(写真に意味はありませ~ん(^ ^;)

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最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2007年の記事に追記

2026年時点で、高濃度ビタミンC点滴はがんの標準治療ではありません。小規模な試験では、膵臓がんで有望な結果と、前立腺がんで上乗せ効果なしの結果があり、評価は定まっていません。

  • 健康な人での測定と計算では、飲む量を最大(3gを4時間ごと)にしても血中濃度の予測は220 μmol/Lでした。高い濃度になるのは点滴だけでした。出典:Padayatty ほか, Ann Intern Med 2004/PubMed 15068981・DOI 10.7326/0003-4819-140-7-200404060-00010
  • 遠隔転移のある膵臓がんの小規模なランダム化試験では、抗がん剤に点滴(75g)を加えた群の生存期間の中央値が16か月でした。加えない群は8.3か月でした。出典:Bodeker ほか, Redox Biol 2024/PubMed 39369582・DOI 10.1016/j.redox.2024.103375
  • 去勢抵抗性前立腺がんの二重盲検試験では、ドセタキセルへの上乗せでPSA50奏効に差はありませんでした(41%と33%)。試験は途中で中止されました。出典:Paller ほか, Cancer Res Commun 2024/PubMed 39076107・DOI 10.1158/2767-9764.CRC-24-0225

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2007 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

高濃度ビタミンC点滴は、がんの標準治療ですか?
標準治療ではありません。試験の結果は、がんの種類によって分かれています。がん治療のご相談は、親クリニックのプレシジョンクリニック東京で承っています。
飲むビタミンCと点滴は、何が違いますか?
飲む場合は、量を増やしても血中濃度に上限があります。とても高い濃度にできるのは点滴だけです。
点滴を受けられない人はいますか?
腎臓の働きが落ちている方や、G6PD欠損症の方では、重い副作用の報告があります。点滴の前に、血液検査での確認が必要です。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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