今日は、栄養療法を実施する医師の有志が集まって行われた、IVC研究会に行ってきました。
(IVC=ビタミンC点滴静注療法)

ご存知のようにビタミンCの効果は

・免疫力を高める
・抗酸化作用
・抗腫瘍効果
・解毒効果
・鉄の吸収を高める

などですが、特に悪性腫瘍(がんなど)に対するビタミンCの点滴による治療が、北米を中心に広がりを見せているのです。

今年の4月にカナダで行われた分子整合栄養医学の学会「Nutritional Medicine Today」の報告では、補完代替医療を行っている医師にアンケートをとったところ、アンケートに回答した106名の医師のうち93名が、前年度にのべ10600名(!)以上の患者様に対して、高濃度ビタミンCの点滴による治療を行ったとのことです。

ビタミンCを経口で摂取するのと点滴で投与する場合の違いは、血中濃度です。

経口では投与量を増やしても、1400μg/mlほどでプラトーに達し、それ以上血中濃度は上がりません。

抗腫瘍効果を発揮するには4000μg/ml(通常の血中濃度は13-17μg/mlくらい)が望ましく、この血中濃度が維持された場合がもっとも治療効果(抗腫瘍効果)が現れたということです。

IVCの治療で有名な故ヒュー・リオールダン先生の報告では、30gのビタミンCを週に2回投与したところ、3週間で原発性腎細胞がんの肺と肝臓の転移病巣が全滅した例、100gを週2回の点滴で乳がんの骨転移が消失したという例もあります。

ビタミンCは半減期が短く、約10時間で血中からはほぼ消失してしまうため、ほぼ週2回の継続した点滴投与と、点滴以外にビタミンCを内服で摂る必要があります。

もちろん、魔法の薬ではありませんので、すべての方にこのような効果が出るとは言えません。

腫瘍の勢いを止めるために、手術や化学療法などを併用する必要があることもあります。

しかし、いまだ発展途上の治療法ですが、非常に期待できる治療法だと言えるのではないでしょうか。

ビタミンCが何故がんに効果を示すのか、化学療法に比べて安全である理由などについても、おいおい書いていきたいと思います。

(写真に意味はありませ~ん(^ ^;)

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