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NEWS & BLOG | 低血糖症の連載(15)

低血糖症の恐怖 15 ~低血糖症の治療~

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 記事では、低血糖症の治療の柱は、サプリメントによる栄養補給と食事療法の2つだと説明しています。
  2. 食事療法の基本は、GI値の低いものを食べる・食事回数を増やす・刺激物を避けるの3つです。
  3. 避けたい刺激物の例として、カフェイン・たばこ・アルコールなどを本文で示しています。
  4. 記事では、自律神経が血糖値の変動を補えれば、症状が出るとは限らないと述べています。

機能性低血糖症(以下、低血糖症)は、血糖値が低い状態が続いたり、急激に血糖値が低下するなど、常にある一定の範囲内にコントロールされているべき血糖値のコントロールがうまくいかなくなる状態です。

今日はその低血糖症の治療について書いていきます。
(初めての方は低血糖症の恐怖1よりお読みください)

これまで書いてきましたように、低血糖症の原因には、血糖値が上がりやすい体質・インスリンレセプターの異常などによるインスリン分泌の異常など、もともとの体質的なものもありますが、後天的な原因として、長期間にわたる精製された糖質の摂取があげられます。

(精製された糖質を摂ることなどによる)
血糖値の急速な上昇
↓
インスリンの過剰分泌
↓
血糖値の下降
↓
アドレナリン・ノルアドレナリン等の異常分泌
↓
症状出現

このインスリンの過剰分泌、そしてそれによる血糖の低下を防ぐために分泌されるアドレナリン・ノルアドレナリン等のホルモンの異常分泌を抑えることが、低血糖症の治療の目的のひとつになります。

血糖値が変動しても自律神経がそれをカバーする働きをしてくれれば、症状が起きるとは限りません。

自律神経の働きを乱す大きな原因は栄養失調であり、低血糖症の方には栄養失調はほぼ必発です。

栄養失調を是正するためには栄養療法(治療的なレベルのサプリメントによる栄養素の補給)が必要となります。

しかし治療に必要なのは栄養素の補給だけではありません。

もうひとつとても大切なことは、血糖値そのものを安定させることです。

そのために非常に大切なのが、食事療法なのです。

低血糖症の食事療法の基本は実は非常にシンプルです。

① GI値の低いものを食べる
② 食事の回数を多くする
③ 刺激物(カフェイン・煙草・アルコールなど)を避ける

治療に必要な栄養素はサプリメントで補い、血糖値を安定させるためには食事療法を行う、というのが低血糖症の治療の2本立ての柱になります。

続きます。

食後の眠気やイライラ、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

低血糖症について、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2007年の記事に追記

低GIの食事が血糖値を少し下げることは、試験のまとめで確かめられています。カフェインが低血糖の症状を強めうることも示されていますが、食事回数を増やす効果ははっきりしていません。

  • 糖尿病の人1617人を含む29の試験の比較をまとめた解析で、低GI・低GLの食事はHbA1cを0.31%下げました。薬やインスリンでの治療に上乗せした効果です。出典:Chiavaroli ほか, BMJ 2021/PubMed 34348965・DOI 10.1136/bmj.n1651
  • ランダム化試験(686人)をまとめた解析です。食事の回数を増やしても、血糖コントロールの指標に有意な変化はありませんでした。出典:Abdollahi ほか, Clin Nutr 2021/PubMed 33485709・DOI 10.1016/j.clnu.2020.12.038
  • 健康な人の試験で、カフェイン400mgをとってもらいました。すると血糖値3.8mmol/Lという低めの正常範囲でも、低血糖の警告症状が出ました。このときアドレナリンは118%高くなりました。出典:Kerr ほか, Ann Intern Med 1993/PubMed 8379601・DOI 10.7326/0003-4819-119-8-199310150-00005

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2007 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

GI値とは何ですか?
食品を食べたあとの、血糖値の上がりやすさを示す目安です。同じ量の糖質でも、食品の種類や一緒に食べるものによって上がり方が変わります。
コーヒーはやめたほうがよいですか?
カフェインは低血糖の症状を強めることがあります。動悸やふるえが出やすい方は、量や時間を医師と相談して決める方法があります。
サプリメントだけで改善しますか?
サプリメントは食事を補うものです。当院では検査で不足を確かめ、食事の見直しと組み合わせて行います。詳しくは低血糖症の栄養療法外来をご覧ください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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