03-6452-6611 受付 水曜〜土曜 10:00〜17:00 完全予約制 休診日 日・月・火・祝

NEWS & BLOG | 低血糖症の連載(16)

低血糖症の恐怖 16 ~糖尿病と低血糖症~

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 低血糖症の症状は、低血糖そのもの・ホルモンの異常・栄養不足による症状が混ざって現れます。
  2. ストレスや、カフェイン・アルコール・薬などの刺激物が、症状の程度に関わると書いています。
  3. 記事では、糖尿病と低血糖症は、血糖値の調節が乱れる点で同じ範疇の病気だと述べています。
  4. 治療の柱は、血糖値を安定させることと、栄養の不足を補うことの2つだとしています。

低血糖症の治療の続きです。

GI値などの具体的な話に進む前に、低血糖症の概略について書いておきます。

(初めての方は低血糖症の恐怖1よりお読みください)

低血糖症の症状は、低血糖そのものによる症状、ホルモンの異常分泌による症状、そして栄養欠乏による症状が、渾然一体となって現れます。

そこに、ストレス(精神的なものまたは感染や怪我などの身体的なもの)や、その他の刺激物(カフェインやアルコール、薬など)などが、症状の程度に関与していきます。

低血糖症の原因とは、画一的なものではなく、とても複雑なものです。

ヒトの体は非常に精巧で複雑に構築された小宇宙であり、様々な外的・内的要因を察知し、柔軟に適応していくことができる素晴らしい仕組みをもっています。

しかし、あまりにも急激すぎる変化についていくことは困難です。

我々は現在、人類史上稀に見る急激な変化にさらされています。

特に食物の質の変化はダイレクトに人体に影響を及ぼすものであり、そのあまりにも急激な変化に私達の体は適応することができず(しようとしてはいるのですが)、その結果、体内環境に狂いが生じます。

それが低血糖症です。

一言で低血糖症と言っても個人差も大きく、対処法も違います。

ですので、低血糖症の治療は全人的な治療であるべきです。
(他の病気であっても当然そうですが…)

血糖は、人体がまず最初に利用するエネルギー源であり、そのレベル(血糖値)を適当な濃度に維持しておくことは、生命維持の観点でとても重要なことです。

生命活動を行う上で、根本的に厳密に一定の範囲内におさまっているべき大切な物質のひとつが血糖なのです。

糖尿病と低血糖症は一見まったく反対の疾患に見えますが、その大切な血糖値に狂いが生じる、という点では、実は同じ範疇の疾患と言えます。

ですので、糖尿病の治療と低血糖症の治療は、実はコンセプトがほとんど同じです。

糖尿病、そして低血糖症の治療の柱とは、大きく分けると

① 血糖値を安定させる
② 栄養欠乏を是正する

の2本立てに集約されます。

②は言わずもがなの栄養療法です。

分子栄養学的な立場から言わせていただけば、現代医学的な糖尿病の治療(血糖降下剤やインスリン注射など)はあくまでも補助的な対症療法であるとご理解いただきたいものです(糖尿病の分子栄養学的アプローチに関してはまた後日。)。

そして①のために大切なのが、食事療法です。

長くなってしまったので、続きはまた。
(もったいぶってすみません。。)

食後の眠気やイライラ、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

低血糖症について、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2007年の記事に追記

糖尿病で、食事療法が治療の土台であることは今も同じです。ただし現在の薬には、死亡や腎不全を減らす効果が確かめられたものがあり、「補助的な対症療法」とは言えなくなっています。

  • 2型糖尿病の764の試験をまとめた解析です。SGLT-2阻害薬とGLP-1受容体作動薬は、全体の死亡・心血管死・腎不全を減らしました(確実性の高い根拠)。出典:Palmer ほか, BMJ 2021/PubMed 33441402・DOI 10.1136/bmj.m4573
  • 薬やインスリンで治療中の糖尿病の人でも、低GIの食事はHbA1cを0.31%下げ、体重やLDLコレステロールも下げました。出典:Chiavaroli ほか, BMJ 2021/PubMed 34348965・DOI 10.1136/bmj.n1651
  • 米国内分泌学会の指針は、糖尿病の治療に使うインスリンやインスリン分泌を促す薬が、低血糖の最も多い原因だとしています。出典:Cryer ほか, J Clin Endocrinol Metab 2008/PubMed 19088155・DOI 10.1210/jc.2008-1410

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2007 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

あわせて読みたい

よく聞かれること

糖尿病の薬をやめて、食事療法だけにできますか?
自己判断で薬をやめるのは危険です。薬の調整は主治医と相談して決めます。当院の分子栄養療法は、主治医の治療と並行して行うものです。
糖尿病の人も低血糖になりますか?
はい。インスリンや一部の飲み薬では、低血糖が起こることがあります。ふるえや冷や汗などが出たら、主治医の指示どおりに糖分をとってください。
低血糖症の食事療法では何をしますか?
血糖値の急な上下を防ぐ食べ方を基本にします。具体的な内容は検査結果をみて決めます(低血糖症の栄養療法外来)。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

初診のご予約

初診は予約制です。下のフォームで希望の日時をお知らせください。受付時間内にお電話で日時を確定します。
お電話でもご予約いただけます。

初診の予約を申し込む▼24時間受付/受付時間内にお電話で日時を確定します(送信だけでは予約は確定しません)

日時を確定するため、お電話でご連絡します

受診は任意

第1希望(例:10月24日の午後)。第2希望もあればお書きください