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NEWS & BLOG | ビタミンAの連載(序)

それでもボクはやってない~ビタミンAの冤罪~

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 筆者は、水溶性ビタミンは無駄、脂溶性ビタミンは危険という「常識」は古いと主張していました。
  2. 特に誤解が多いのはビタミンAで、過剰症と妊婦の胎児奇形への心配が多いと筆者は書いています。
  3. 筆者自身も、この点は議論があり、完全に答えが出ているわけではないと認めています。
  4. 世間の誤解を解くため、ビタミンAに関する最近の知見をシリーズで書いていくと予告しています。

だいぶ放置してしまいました。

気がついたらもう明日から12月ですよ!早いですねえ。。

さて、ここのところ続けていただいたお問い合わせがあったので、それについて書いてみたいと思います。

そのお問い合わせの内容とは、ビタミンAについてです。

ビタミンやミネラルなどの栄養素に関して、世間ではかなり誤解されている部分があります。

よくあるのが、

・ビタミンBやビタミンCなどの水溶性ビタミンは多くとっても尿に流れてしまうので意味がない

・ビタミンAやビタミンEなどの脂溶性ビタミンは多く摂ると過剰症になるので危険である

などです。

これらは、なかば「常識」として語られていますが、日進月歩の研究が解明しつつある、体内での栄養素の動態、代謝、効能などの、様々な知見を反映してはいません。

要するに「古い」のです。

人類がビタミンを発見してからまだそれほど歴史は経過していません。

鈴木梅太郎博士が初めてビタミンB1を発見したのが1910年です。

それからまだ100年も経っていないのです。

分子生物学の技術が進んで、分子レベルでの栄養素の働きが急速に解明されつつあるのはさらにまた最近のことですから、時代がついていけていないのも致し方ないことなのかもしれません。

ビタミンCの大量点滴療法がガンに効果があると認められてきたのもごく最近の話です。

しかし悲しいかな、数十年も前のまだビタミンのことなどよくわかっていない時代の常識が、この現代でもいまだにまかり通っているのです。

その中でも特に誤解が多いのが、ビタミンAだと思います。

可哀想にビタミンAは、数あるビタミンの中でもかなりの「曲者」のように思われているようです。

具体的には「過剰症」の問題、そして妊婦がビタミンAを大量に摂取した場合の「胎児奇形」の発生の問題です。

栄養療法を行う際に、ビタミンAを処方に入れると、多くの方がこれらの点について心配をされます。

このあたりはもちろん議論のあるところであり、完全に答えが出ているわけではありません。

しかし、傍から見ていると、ビタミンAはどうもいわれのない濡れ衣を着せられているようなのです。

果たして本当にビタミンAは、巷で恐れられているほどに危険な輩なのでしょうか?

これを検証し、ビタミンAに対する世間の誤解を解くために、最近のビタミンAに関する知見について、シリーズで書いていきたいと思います。

この映画まだ観てないのですが、パクってすみません。今度観ます。。

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血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

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最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2007年の記事に追記

ビタミンAのとり過ぎへの心配は、今も根拠のある注意点です。妊娠初期の大量摂取は先天異常の増加と関連し、大量のビタミンC点滴のがんへの上乗せ効果も大規模試験では示されませんでした。

  • 妊婦22,748人の研究で、サプリメントのビタミンAを毎日10,000 IUを超えてとった人では、頭や顔などの先天異常の割合が4.8倍でした。出典:Rothman ほか, N Engl J Med 1995/PubMed 7477116・DOI 10.1056/NEJM199511233332101
  • 転移した大腸がんの442人の試験で、抗がん剤に大量のビタミンC点滴を加えても、病気が進まない期間は延びませんでした(8.6か月と8.3か月)。出典:Wang ほか, Clin Cancer Res 2022/PubMed 35929990・DOI 10.1158/1078-0432.CCR-22-0655
  • 健康な成人の研究のまとめでは、βカロテン(ビタミンAのもと)で肺がんが増えました。限られた根拠ながら、ビタミンAと股関節骨折との関連も示されました。出典:O'Connor ほか, JAMA 2022/PubMed 35727272・DOI 10.1001/jama.2021.15650

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2007 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

妊娠中にビタミンAをとっても大丈夫ですか?
妊娠初期のサプリメントによる大量摂取は、先天異常の増加と関連していました。妊娠中や妊娠を考えている方は、自己判断でとらず医師にご相談ください。
水溶性ビタミンはとり過ぎても大丈夫ですか?
尿に出やすい性質はありますが、量が多ければ体に負担がかかることもあります。サプリメントの量は医師と相談して決めてください。
高濃度ビタミンC点滴はがんに効きますか?
大腸がんの大規模な試験では、抗がん剤への上乗せで病気が進まない期間は延びませんでした。がんの治療は主治医の標準治療が基本です。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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