だいぶ放置してしまいました。

気がついたらもう明日から12月ですよ!早いですねえ。。

さて、ここのところ続けていただいたお問い合わせがあったので、それについて書いてみたいと思います。

そのお問い合わせの内容とは、ビタミンAについてです。

ビタミンやミネラルなどの栄養素に関して、世間ではかなり誤解されている部分があります。

よくあるのが、

・ビタミンBやビタミンCなどの水溶性ビタミンは多くとっても尿に流れてしまうので意味がない

・ビタミンAやビタミンEなどの脂溶性ビタミンは多く摂ると過剰症になるので危険である

などです。

これらは、なかば「常識」として語られていますが、日進月歩の研究が解明しつつある、体内での栄養素の動態、代謝、効能などの、様々な知見を反映してはいません。

要するに「古い」のです。

人類がビタミンを発見してからまだそれほど歴史は経過していません。

鈴木梅太郎博士が初めてビタミンB1を発見したのが1910年です。

それからまだ100年も経っていないのです。

分子生物学の技術が進んで、分子レベルでの栄養素の働きが急速に解明されつつあるのはさらにまた最近のことですから、時代がついていけていないのも致し方ないことなのかもしれません。

ビタミンCの大量点滴療法がガンに効果があると認められてきたのもごく最近の話です。

しかし悲しいかな、数十年も前のまだビタミンのことなどよくわかっていない時代の常識が、この現代でもいまだにまかり通っているのです。

その中でも特に誤解が多いのが、ビタミンAだと思います。

可哀想にビタミンAは、数あるビタミンの中でもかなりの「曲者」のように思われているようです。

具体的には「過剰症」の問題、そして妊婦がビタミンAを大量に摂取した場合の「胎児奇形」の発生の問題です。

栄養療法を行う際に、ビタミンAを処方に入れると、多くの方がこれらの点について心配をされます。

このあたりはもちろん議論のあるところであり、完全に答えが出ているわけではありません。

しかし、傍から見ていると、ビタミンAはどうもいわれのない濡れ衣を着せられているようなのです。

果たして本当にビタミンAは、巷で恐れられているほどに危険な輩なのでしょうか?

これを検証し、ビタミンAに対する世間の誤解を解くために、最近のビタミンAに関する知見について、シリーズで書いていきたいと思います。

この映画まだ観てないのですが、パクってすみません。今度観ます。。

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