ビタミンAの定義
お久しぶりでございます。
間空きすぎですね。。(^-^;
今日はお待ちの方もいらっしゃると思われる(えっ、いない?)、ビタミンAの続きです。
肉体改造も低血糖もストレス学説も、シリーズものが全然完結していませんが、気分で書いてますのでお許しを。
さて、ビタミンAの関連化合物はレチノイドと総称されています。
レチノイドの定義には生化学上の定義と化学式から導かれる定義があり、言葉の使い分け上、多少混乱があるかもしれません。
化学的な定義によるレチノイドとは、「4個のイソプレン単位が縮合してできた一連の化合物で、非環状部に4個の二重結合を持つ化合物の総称」です。
生化学的な定義によるレチノイドとは、「特異的な核内受容体であるレチノイン酸受容体(RAR)に結合することによって、レチノイン酸の生理活性を発揮する化合物群」を指します。
この中には医薬品として使われている合成レチノイドも含まれます。
栄養学的には、ビタミンAとは次の化合物を指します。
レチノール:狭義のビタミンA
レチナール:特に視覚作用に関係
レチノイン酸:細胞の増殖・分化をコントロールする作用を持つ
また、代謝されてビタミンA活性を示すものに、βカロテンやレチニルエステルがあります。
βカロテンはレチナールの二分子重合体で、解裂してビタミンA活性を持つため、プロビタミンAと呼ばれます。
レチニルエステルはレチナールの脂肪酸エステル(脂肪に溶け込んだもの)です。
ビタミンAは自然界では、動物性食品にはレチニルエステル、植物性食品には主にβカロテン、魚油中にはレチノールの形で含まれています。
続きます。