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NEWS & BLOG | 医師の体験記

私の場合~肉体改造編④~

 HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 医師自身の「肉体改造」中、開始5日目に総たんぱく(TP)が 7.2→8.6 に急上昇し、頭重感・頭痛・強い渇きが出ました。
  2. 原因は、たんぱく質の摂り過ぎで血液の膠質浸透圧が上がり、脳が脱水ぎみになったためと考えられます。
  3. 体重50kgで1日80g以上のたんぱく質は、この医師には過剰でした。量は体格と運動量に合わせる必要があります。

引き続き、肉体改造日記です。

前回までの分をお読みになってからご覧くださいませ。

前回示した、肉体改造挑戦中の血液検査データについての考察です。

まず特筆すべき点は、開始後5日目のTP(総蛋白濃度)が、開始前の7.2から8.6に急上昇していることです。

これは結構びっくりする変化です。

このTPの上昇が、3日目ごろから現れた「頭重感・ボーっとした感じ・頭痛・異常なのどの渇き」の原因だと考えられるのです。

TP(総蛋白)とは、血液中のタン白質を総合した濃度を表します。

総蛋白のおよそ60~70%がアルブミンというタン白質なのですが、このアルブミンは人体にとってとても重要な役割を担っています。

そのひとつは、血液の「膠質浸透圧(こうしつしんとうあつ)」を調整するという働きです(医療関係の方は生理学の講義で習いましたね!)。

以下ちょっと専門的な話になりますが、説明が必要だと思うので書いておきます。

(浸透圧についてはこちらの一歩一歩学ぶ医学生理学が詳しいです)

浸透圧と言うのは簡単に言えば、「水を引っぱる力」なのですが、アルブミンは血管内に水を引き込み、保持する作用を持っているため、アルブミンの量で血液中の水分量が決まります。

すなわち、アルブミンの量が血液の濃さ(および量(volume))を決めているのです。

低蛋白血症(=アルブミンが少ない)では、水を血管内に保持できにくくなるため、循環血漿量が減少し、血液濃縮が起こります。さらに進行すると、血管外へ水分が漏れてしまい(漏出)、浮腫(むくみ)が起こります。

血液の量をある程度保つためには、アルブミンの絶対量が必要なのです。

ということは、逆にTPが高い(濃い)ということは、血管外から血管内へ水分を引っ張ろうとする力が働きます。

つまり、タン白質を過剰に摂りすぎたためにTPが上昇→膠質浸透圧が上昇→脳が脱水状態に陥り、「頭重感・ボーっとした感じ・頭痛」などの症状が出現したのではないかと考えられるわけです。

特にプロテインを飲んだ後やタン白質の多い食事をした後に、頭痛が起きていたこともこれを裏付けています。

のどが渇くのは、血液の浸透圧が上昇したために、水分を摂らずに脱水状態になった場合と同じ理屈で、「のどが渇いた」というサインが出るのでしょう。

この時、タン白質と野菜中心の食事を摂り、ジムや自宅でもプロテインをガンガン飲んでいました。

1日のタン白質摂取量は、はっきりはわかりませんが、80g以上は摂っていたかもしれません。

私の体重はほぼ50kgで、筋肉量が比較的少ないことから考えると、激しい運動をしていたとは言え、私にとっては過剰な摂取量だったのでしょう。

また、栄養療法ですでに蛋白質不足が是正された状態だったために、比較的急速にタン白質の血中濃度が上がってしまったのではないかと考えられます。

この話、まだまだ続きます。

あなたのからだの「足りない」、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

分子栄養療法とはについて、くわしく見る

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2006年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

研究でわかっていること

国の資料から載せています。

当院の実例(医師の記録・個人差があります)

摂食障害で受診した8例では、初診時のフェリチン(貯蔵鉄)の中央値が25 ng/mL、治療後は62.3 ng/mLでした。1〜3か月で最初の変化が出て、2〜5か月で大きく変わりました(1例は治療中)。くわしくは 摂食障害の改善例(8例・検査値つき)。

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よく聞かれること

サプリメントは市販のものではだめですか
当院の治療用サプリメントは血液検査の結果にもとづいて医師が種類と量を決めます。市販のサプリメントとの違いは3つです。①1粒あたりの含有量が多い ②天然由来の原材料を用いている ③吸収率が高い。
食事だけで治せますか
食事の見直しが土台です。不足が大きい場合は、治療量の栄養素を補ったほうが早く整います(記事の記載)。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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