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NEWS & BLOG | 低血糖症の連載(8)

低血糖症の恐怖 8 ~甘いものを食べ続けたらどうなるか~

 HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 甘いものが好きな人がみな低血糖症ではありません。血糖の急変動が一度起きただけでは低血糖症とは言えません。
  2. 体質・食生活の偏りによる栄養欠乏の程度・その期間が積み重なって、低血糖症という病態ができます。
  3. 単純な糖質の多い食生活が長く続くと、栄養欠乏・自律神経失調・ホルモンの乱れ・インスリン抵抗性・肥満またはやせ・糖尿病・生活習慣病へ進みます。

低血糖症の続きです。

機能性低血糖症(以下、低血糖症)は、血糖値が低い状態が続いたり、急激に血糖値が低下するなど、常にある一定の範囲内にコントロールされているべき血糖値のコントロールがうまくいかなくなる状態です。

その結果、ホルモン分泌や自律神経のコントロールの乱れを引き起こし、様々な自律神経失調症状・精神症状などが起こります。
(初めての方は低血糖症の恐怖1よりお読みください)

前回、糖分(主には砂糖などの精製した糖質)の耽溺性についてお話しました。

心当たりがある方が多いようで、いろいろな反響をいただきました。

このご時世、甘いものを食することはあまりにも当たり前のことですから、不思議ではありません。

誤解していただきたくないことは、甘いものが好きだ、と言う方が全て低血糖症であるわけではありません。
単に甘いものを食べて血糖値の急変動が起こった、と言うだけでは、低血糖症とは言えません。
(少し混乱する書き方だったかもしれないと反省しております)

しかしもちろん、甘いものが多い食生活が長く続けば、いずれはそのような病態を起こしやすいと考えられます。

本来の人間の代謝を考えれば、精製された糖質が多い食生活というのはかなり不自然なことなのです。

そういったことを知った上で、何を食べるかを選択して欲しいと思います。

何度も説明しているように、低血糖症では、

精製した糖分の摂取

→血糖値のすばやく急速な上昇
→インスリンの異常分泌
→血糖値の急降下
→カテコラミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)の異常分泌
→症状出現

ということが起こっているわけですが、そうそう簡単にこのような「病態」が形成されるわけではありません。

(低血糖症の診断法についてはまた後日アップします)

「低血糖症が起こりやすい病態」でも書いたように、持って生まれた体質や偏った食生活、高血糖→低血糖を繰り返す期間がどのくらい続くか、などの様々な条件が積もり積もって、低血糖症が形作られるわけです。

その中でも特に「体質」と「食生活の偏りによる栄養欠乏の程度」、およびその「期間」が、低血糖症の形成に大きく関わっていると思います。

では、甘いものや単純な糖質が多い食生活が続くと、体の中でどんなことが起こっていくのでしょうか?

単純な糖質が多い食生活が長期間続いた場合起こりうること

① 深刻な栄養欠乏
② 自律神経失調
③ ホルモンの分泌異常(アンバランス)
④ インスリン抵抗性の獲得(メタボリックシンドローム)
⑤ 肥満、または異常なやせ(といっても脂肪が減るというよりは筋肉が減るいわゆる「隠れ肥満」)
⑥ 糖尿病
⑦ 生活習慣病

などです。

細かく言えばいろいろありますし、様々な症状が起こりえますが、この中のどれかの範疇に入っていることが多いと思います。

と、この前振りだけですでに長~くなってしまったので、説明は次回にさせていただきます。
(ごめんなさいね~~)

食後の眠気やイライラ、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

低血糖症について、くわしく見る

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

研究でわかっていること

  • 米国の若い成人3,031人を15年追うと、ファストフード店に週2回より多く通う人は、週1回未満の人より体重が4.5 kg多く増え、インスリン抵抗性の増え方は2倍でした。(Pereira ほか, Lancet 2005)
  • 糖尿病のない肥満・過体重の男性に持続血糖測定をすると、半数が糖負荷のあとに血糖70 mg/dL未満になり、目立った症状はありませんでした。こうした人ほど間食が多く、「間食が間食を呼ぶ」悪循環が考えられています(日本の総説)。(Kishimoto, Metabolites 2023)

PubMed に収載された論文の抄録から、数字と結論だけを載せています。

当院の実例(医師の記録・個人差があります)

20代前半の女性。落ち込みやすさ・うつ症状・動悸などのパニック症状で、外に出られない状態でした。検査で低血糖症が疑われ、3か月で落ち込みにくくなりました。くわしくは 若い低血糖症の患者様。

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よく聞かれること

「低血糖症」は病院で診断されますか
一般の外来では血糖値を1回測るだけのことが多く、血糖の動きまでは見ません。
糖尿病で治療中でも相談できますか
できます。主治医の治療を中断するものではありません。先に主治医にご相談ください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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