低血糖症の続きです。

機能性低血糖症(以下、低血糖症)は、血糖値が低い状態が続いたり、急激に血糖値が低下するなど、常にある一定の範囲内にコントロールされているべき血糖値のコントロールがうまくいかなくなる状態です。

その結果、ホルモン分泌や自律神経のコントロールの乱れを引き起こし、様々な自律神経失調症状・精神症状などが起こります。
(初めての方は低血糖症の恐怖1よりお読みください)

前回、糖分(主には砂糖などの精製した糖質)の耽溺性についてお話しました。

心当たりがある方が多いようで、いろいろな反響をいただきました。

このご時世、甘いものを食することはあまりにも当たり前のことですから、不思議ではありません。

誤解していただきたくないことは、甘いものが好きだ、と言う方が全て低血糖症であるわけではありません。
単に甘いものを食べて血糖値の急変動が起こった、と言うだけでは、低血糖症とは言えません。
(少し混乱する書き方だったかもしれないと反省しております)

しかしもちろん、甘いものが多い食生活が長く続けば、いずれはそのような病態を起こしやすいと考えられます。

本来の人間の代謝を考えれば、精製された糖質が多い食生活というのはかなり不自然なことなのです。

そういったことを知った上で、何を食べるかを選択して欲しいと思います。

何度も説明しているように、低血糖症では、

精製した糖分の摂取

→血糖値のすばやく急速な上昇
→インスリンの異常分泌
→血糖値の急降下
→カテコラミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)の異常分泌
→症状出現

ということが起こっているわけですが、そうそう簡単にこのような「病態」が形成されるわけではありません。

(低血糖症の診断法についてはまた後日アップします)

「低血糖症が起こりやすい病態」でも書いたように、持って生まれた体質や偏った食生活、高血糖→低血糖を繰り返す期間がどのくらい続くか、などの様々な条件が積もり積もって、低血糖症が形作られるわけです。

その中でも特に「体質」と「食生活の偏りによる栄養欠乏の程度」、およびその「期間」が、低血糖症の形成に大きく関わっていると思います。

では、甘いものや単純な糖質が多い食生活が続くと、体の中でどんなことが起こっていくのでしょうか?

単純な糖質が多い食生活が長期間続いた場合起こりうること

① 深刻な栄養欠乏
② 自律神経失調
③ ホルモンの分泌異常(アンバランス)
④ インスリン抵抗性の獲得(メタボリックシンドローム)
⑤ 肥満、または異常なやせ(といっても脂肪が減るというよりは筋肉が減るいわゆる「隠れ肥満」)
⑥ 糖尿病
⑦ 生活習慣病

などです。

細かく言えばいろいろありますし、様々な症状が起こりえますが、この中のどれかの範疇に入っていることが多いと思います。

と、この前振りだけですでに長~くなってしまったので、説明は次回にさせていただきます。
(ごめんなさいね~~)

株式会社HYGEIA