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NEWS & BLOG | 栄養コラム

栄養と犯罪行動

 HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 栄養状態の悪化が犯罪や非行・反社会的行動を増やすという説があり、米国では生徒の栄養改善で校内暴力が減った例が栄養療法の広まる一因でした。
  2. B群欠乏や低血糖症では、感情の暴発・衝動性・抑止力の低下が見られます。脳の神経伝達物質は食べたものから作られます。
  3. この数十年で激変した日本人の食生活が、凶悪な事件の背景にあると医師は考えています(推測であり根拠はない、と断っています)。

近頃、悲惨な事件が相次いでいます。

私が子どもの頃は殺人事件はとても珍しく、年に数回あったかどうかで、そんな事件があった日にはみんなその話題で持ち切りになったものでした。

この頃はあまりに頻繁に起きるので、「またか・・・」と思う程度になってしまいました。

なぜ近頃、暴力的な犯罪や虐待、いじめなどが増えてきているのでしょうか?

栄養状態の悪化により、犯罪や暴行、非行、反社会的行動が増加するという説があります。

アメリカは、ご存知のように犯罪が多発している社会です。

アメリカで栄養療法が活発になった理由の一つは、深刻な社会問題となっていた校内暴力や非行が、生徒たちの栄養を改善したことにより減少した、というような事実が多く見られたことです。

テレビで、家族を悲惨な方法で殺害した青年の顔を見ました。

くまのできたむくんだ顔に、青白く血色の悪い肌。

その中に、輝きを失った瞳と、固くむすばれた唇がありました。

どう見ても、年齢相応のエネルギーにあふれた健康な若者である、とは思えませんでした。

私はこの青年には、相当な栄養欠乏があるだろう、と思いました。

皮膚の色調や質感、表情などから、タン白質欠乏、ビタミンB群欠乏、亜鉛欠乏、鉄欠乏、カルシウム不足などがあるのではないかと思われますし(私の経験に基づくものでエビデンスはありません)、そしてかなりの確率で、低血糖が関係しているのではないかと思いました。

栄養欠乏、特にビタミンB群欠乏や低血糖症では、感情の暴発、衝動的な行動、凶暴性、それに対する抑止力の低下、思考を統合する能力の低下などが見受けられます。

あくまで推測にすぎませんが、私にはそのように思えて仕方がありません。

もちろんもしそうだったとしても、この青年が犯した行動が許されるわけでもありません。

私たちの体は、私たちが食べたものだけで作られています。

脳も当然その例外ではなく、私たちの脳の複雑な働きが、栄養状態の影響を受けないはずがありません。

脳内の神経伝達物質は、当たり前ですが栄養素をもとにして作られます。

脳の生化学的環境は、神経伝達物質の材料を摂取しているか否か、つまり「何を食べるか」に決定的に左右されます。

最近の凶悪化する事件が多発する背景に、ここ数十年で激変した日本人の食生活があると思わざるを得ないのです。

TVでは、ファストフードや砂糖のたっぷり入った清涼飲料水やお菓子のコマーシャルが洪水のように流れています。

今の子どもたちは、オギャーとこの世に生まれた瞬間から(というより母親のお腹の中に芽生えた時から)、そのような食品に囲まれて、どっぷり浸かって育っているわけです。

ある変化が、その結果として目に見える形で社会的な影響をもたらすには、時間がかかります。

そしてそれが戻るには(戻るとすれば、ですが)、それ以上の時間がかかるのです。

食育が叫ばれていますが、その声は騒音にかき消されてまるで聞こえないかのようです。

日本人が食について、栄養について、社会的なレベルでもっと真剣に見直すようになるには、アメリカなどのようにもっと犯罪が多発する社会になるまで待たなければならないのでしょうか?

アレキサンダー・G. シャウス, 大沢 博
栄養と犯罪行動

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血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

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当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

研究でわかっていること

  • 若い受刑者231人の二重盲検試験で、ビタミン・ミネラル・必須脂肪酸を補った群は、偽薬の群より規律違反が平均26.3%少なくなりました。(Gesch ほか, Br J Psychiatry 2002)

PubMed に収載された論文の抄録から、数字と結論だけを載せています。

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よく聞かれること

サプリメントは市販のものではだめですか
当院の治療用サプリメントは血液検査の結果にもとづいて医師が種類と量を決めます。市販のサプリメントとの違いは3つです。①1粒あたりの含有量が多い ②天然由来の原材料を用いている ③吸収率が高い。
食事だけで治せますか
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費用はどのくらいかかりますか
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