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NEWS & BLOG | 改善例(過食症)

摂食障害の患者様

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 過食症の病歴が10年近い20代半ばの女性で、週6~7回の過食嘔吐と無月経がありました。
  2. 18歳でダイエットを始め、体重は65kgから45kgに減少。来院時は55kg・身長169cmでした。
  3. 栄養療法の開始後しばらくは回数が増え、1ヶ月半後ごろから減り、2ヶ月目ごろに過食嘔吐がなくなりました。
  4. 3ヵ月後の血液データと自覚症状は改善しましたが、月経はまだ自然には来ていませんでした。

過食症で10年近い病歴をお持ちの、20代半ばの女性患者様の、栄養療法による治療の経過です。

<初診時の主訴>

・週6~7回の過食嘔吐
・食べ続けて止まらない
・無月経
・易疲労
・頭痛
・冷え性、寒がり
・便秘
・頻尿
・イライラ
・神経質
・不眠

<受診までの経過>

18歳の時に体重のことを男の子にからかわれたことがきっかけで、ダイエットを開始したそうです。

もともと完壁主義の性格でいらっしゃるため、極端なダイエットを行って65kg→45kgに減少したそうです(来院時は55kg・身長169cm)。

その後、月経が停止。過食嘔吐が始まりました。

当院初診までの間に、心療内科・精神科など10軒以上の病医院を受診し、食欲抑制剤や睡眠薬の処方などが行われましたが、全く効果がなかったそうです。

<治療後の経過>

昨年10月初めより栄養療法を開始されました。

治療開始後しばらくは過食嘔吐の症状は全く改善せず、逆に回数が増えてつらかったそうです。

しかし1ヶ月半後くらいから徐々に大量に食べなくてもすむようになり、2ヶ月目くらいから過食嘔吐がなくなったそうです。

その他の改善点としては

くよくよしなくなり、神経質でなくなった。

やる気が出てきた。
ストレスが軽くなった。
眠れるようになった。
頭痛がなくなった。
お肌がきれいになった。
便秘がなくなった。
糖質や清涼飲料水を摂らなくてもよくなった。

などの症状の改善がありました。

約10年続いていた嘔吐は、治療開始2か月ごろから見られなくなりました(医師の記録)」

もともと快活で行動的な性格の方のようなので、これからより素敵な女性として人生を送られることでしょう。

自覚症状と3ヵ月後の血液データでは大幅な改善が見られましたが、月経だけはまだ自然に来ないため、栄養素の量を減らして引き続き栄養療法を続けていただく予定です。

この症例の治療について(2026年10月 追記)

治療の内容
血液検査の結果にもとづく分子栄養療法(治療用サプリメントの処方と食事指導)(記事の記載)
治療の期間
約3か月で血液検査の再検(その後も継続)
費用(自由診療)
検査 16,500円、約3か月ごとの再検査 11,000〜16,500円と診察料 5,500円(いずれも税込・2026年の料金)。治療用サプリメントは処方の内容で変わります。記事の当時の費用とは異なります。治療中の費用は、最初の3か月で月5〜10万円が目安です。
主なリスク・副作用
まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。服用中の薬がある方は、医師にお伝えください。
標準的な治療との関係
摂食障害の標準的な治療は、認知行動療法などの心理療法です。当院の分子栄養療法は、その代わりではなく、並行して行うものです。
結果について
この記事は一人の患者さまの記録です。同じ治療で同じ結果が出るとは限りません。

ひとりで抱えなくて、大丈夫です

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

摂食障害(過食症)について、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2007年の記事に追記

過食症(神経性過食症)の治療で最も根拠があるのは、摂食障害に特化した認知行動療法です。当院の分子栄養療法は、こうした標準治療と並行して行うものです。

  • 成人の過食症の21件の試験(1828人)を比べた解析で、寛解に最も近づいたのは摂食障害向けの個人認知行動療法でした。出典:Slade ほか, Psychol Med 2018/PubMed 29729686・DOI 10.1017/S0033291718001071
  • 治療研究のまとめでは、成人の過食症で最も幅広い効果を示したのは認知行動療法で、次が抗うつ薬でした。思春期では家族を交えた治療が有効です。出典:Monteleone ほか, Neurosci Biobehav Rev 2022/PubMed 36084848・DOI 10.1016/j.neubiorev.2022.104857
  • ストレスや体重減少による無月経(視床下部性無月経)には、医療・食事・心のケアを組み合わせた治療が必要とされます。骨量の低下にも注意が要ります。出典:Gordon ほか, J Clin Endocrinol Metab 2017/PubMed 28368518・DOI 10.1210/jc.2017-00131

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2007 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

過食嘔吐は栄養療法だけで良くなりますか?
過食症の治療の中心は、心療内科・精神科で行う認知行動療法です。当院の分子栄養療法は、その治療と並行して体の状態を整えるものです。詳しくは 摂食障害の栄養療法外来 をご覧ください。
月経が止まったままです。どうすればよいですか?
体重減少やストレスで月経が止まると、骨が弱くなるおそれがあります。婦人科で原因を確かめてください。
家族はどう関わればよいですか?
思春期の過食症では、家族を交えた治療が有効と報告されています。主治医と相談しながら進めてください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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