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NEWS & BLOG | 低血糖症の連載(14)

低血糖症の恐怖 14 ~低血糖症の診断その2~

 HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 低血糖症の確定診断は、5時間の糖負荷試験(9回の採血で血糖・インスリン・体温を測る)でしか行えません。
  2. ニューボールドの診断基準は、絶食時から50%以上上がらない・20%以上下がる・1時間に50mg/dl以上下がる・50mg/dl以下になる・検査中に症状が出る、の5つです。
  3. 血糖の曲線が平らに見えても、インスリンの変動・体温の上下・小刻みな山があれば血糖の急落が起きていると判断します(柏崎良子先生)。

低血糖症の続きです。

機能性低血糖症(以下、低血糖症)は、血糖値が低い状態が続いたり、急激に血糖値が低下するなど、常にある一定の範囲内にコントロールされているべき血糖値のコントロールがうまくいかなくなる状態です。

その結果、ホルモン分泌や自律神経のコントロールの乱れを引き起こし、様々な自律神経失調症状・精神症状などが起こります。
(初めての方は低血糖症の恐怖1よりお読みください)

前回お話しましたように、低血糖症の診断は、5時間の糖負荷検査(OGTT)により行われます。

5時間の間に9回の採血を行い、血糖値およびインスリン値、体温を測定します。

ここではDr.ニューボールドの診断基準を書いてみます。

①5時間のOGTTで絶食時の血糖値より50%mg/dl以上上昇しない
②5時間のOGTTで絶食時の血糖値より20%mg/dl以上下降した
③5時間のOGTTの間にどの時点でも1時間に50mg/dl以上下降した
④5時間のOGTTで絶対値50mg/dl以下を記録した(65mg/dl以下は疑わしい)
⑤血糖値のカーブに関わらずOGTT施行中に、めまい、頭痛、混乱、発汗、憂うつ等の症状が現れた場合

柏崎良子先生によると、それに加えて

⑥血糖値がなだらかな曲線を描いていても、インスリン値の変動が明らかである場合、その数値が実際の数値とは限らない
⑦血糖曲線が正常でも体温の上下が著しい時は採血の間に血糖値の変動が起きていると考えられる
⑧血糖値が正常でも曲線に小刻みな山がいくつもある場合、血糖値の急落および血糖値を上昇させるホルモンの動きがある

1回の血液検査で低血糖症が疑われても、本当に低血糖によって症状が起きているかどうか、つまり本当に低血糖症であるかどうかの確定診断には5時間の糖負荷検査を行うしかありません。

また糖質の摂り方などの方針を決定するのに、5時間の糖負荷検査はとても大切な検査だと言えるでしょう。

食後の眠気やイライラ、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

低血糖症について、くわしく見る

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

研究でわかっていること

  • 反応性低血糖を疑って受診した40人のうち、糖負荷試験で症状と血糖55 mg/dL以下がそろったのは12人(30%)で、10人(25%)は症状があっても血糖が下がっていませんでした。バランスのよい食事の負荷では、55以下になった人はいませんでした。(Hall ほか, J Pers Med 2021)
  • 米国内分泌学会の指針は、症状・そのときの低い血糖値・糖を摂ると症状が消えること(ウィップルの三徴)がそろったときに、低血糖の評価を進めるとしています。(Cryer ほか, J Clin Endocrinol Metab 2009)

PubMed に収載された論文の抄録から、数字と結論だけを載せています。

当院の実例(医師の記録・個人差があります)

30代半ばの女性。耳が詰まった感じ・耳鳴り・頭の圧迫感(頭痛)・ふわふわする感じがあり、検査で低血糖症が疑われました。3か月で、耳の詰まった感じと食後の背中の痛みが消えました。くわしくは 低血糖症が疑われた耳鳴りの患者様。

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よく聞かれること

「低血糖症」は病院で診断されますか
一般の外来では血糖値を1回測るだけのことが多く、血糖の動きまでは見ません。
糖尿病で治療中でも相談できますか
できます。主治医の治療を中断するものではありません。先に主治医にご相談ください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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