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NEWS & BLOG | ビタミンCとがん(2007年の記事)

ビタミンCとがん

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 2007年に、米国で注目されていた、がんの補助療法としての高濃度ビタミンC点滴を紹介した記事です。
  2. ビタミンCには抗酸化やコラーゲンを作る働きがあり、点滴で血中濃度を保つのがポイントだと書いています。
  3. 大きな試験では全体としての効果は示されず、RAS遺伝子変異のあるがんなどで研究が続いています(2026年の追記)。

アメリカで最近脚光を浴びているがんの補助療法に、静脈注射による高濃度ビタミンCの点滴投与があります。

ビタミンCは、

・免疫力を高める
・活性酸素を消去する(抗酸化作用)
・解毒作用
・鉄の吸収を助ける
・コラーゲン産生
・抗腫瘍効果(がん細胞のみを破壊)

などの効果があります。

特に、化学療法や放射線療法では活性酸素ダメージが問題となりますが、ビタミンCはそれらの治療の効果を損なわず、かつ副作用を抑えます。

またがん細胞にのみ選択的に毒性を示し、抗腫瘍効果を発揮すると言われています。

また、ビタミンCはコラーゲンを産生するのに必要であり、ビタミンC治療が奏効すると、「コラーゲンバリヤー」と言って癌の周りにコラーゲンでできた膜というか殻のようなものができて、癌が進行するのを防ぐのです。

がん組織ではビタミンCの含有量が低下していることがわかっており、ビタミンCの欠乏そのものががんの発生に関与していることが指摘されています。

この治療法はビタミンCの血中濃度を維持するのがポイントで、頻回の点滴注射と、自宅ではビタミンCの内服が必要になります。

末期がんで延命効果を認めるデータが多く発表されており、多くの患者様の福音になることは間違いないでしょう。

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血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

分子栄養療法とはについて、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2007年の記事に追記

高濃度ビタミンC点滴は、大きな試験では全体として効果が示されませんでした。一方、RAS遺伝子変異のある大腸がんや、膵臓がんの小さな試験では効果を示す結果も出ており、研究が続いています。

  • 転移のある大腸がん442人のランダム化試験で、化学療法に高濃度ビタミンC点滴を加えても、無増悪生存期間は延びませんでした(8.6か月と8.3か月)。RAS遺伝子変異のある人に限ると、9.2か月と7.8か月で延びていました。出典:Wang ほか, Clin Cancer Res 2022/PubMed 35929990・DOI 10.1158/1078-0432.CCR-22-0655
  • 転移のある膵臓がん36人の小さなランダム化試験で、標準の化学療法に高濃度ビタミンC点滴(75 g、週3回)を加えると、全生存期間は16か月(化学療法だけは8.3か月)でした。確かめるには、より大きな試験が必要です。出典:Bodeker ほか, Redox Biol 2024/PubMed 39369582・DOI 10.1016/j.redox.2024.103375
  • 高濃度ビタミンC点滴の37の研究をまとめた系統的レビューは、質の高い臨床の証拠は限られ、効果を確かめるにはよく設計された試験が必要だとしています。出典:Fritz ほか, Integr Cancer Ther 2014/PubMed 24867961・DOI 10.1177/1534735414534463

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2007 年に書かれたままです。がんの治療のご相談は、同じ建物の プレシジョンクリニック東京(腫瘍内科) でお受けしています。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

あわせて読みたい

よく聞かれること

高濃度ビタミンC点滴は、がんに効きますか?
標準の治療に代わるものではありません。大きな試験では全体として効果が示されず、一部のがんで研究が続いている段階です。がんの主治医にご相談ください。
RAS遺伝子変異とは何ですか?
がん細胞の増え方に関わる遺伝子の変化で、膵臓がんの多くや大腸がんの一部に見られます。くわしくは、がんの精密医療を行う プレシジョンクリニック にご相談ください。
がんの治療の相談はどこでできますか?
がんの治療は、がんの専門医のもとで受けてください。同じ建物の プレシジョンクリニック東京(腫瘍内科) でもご相談をお受けしています。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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