不妊症の治療のため、当院で栄養療法を行っていただいていた患者様が、この度めでたく妊娠されました。

42歳の患者様ですが、一般的な不妊の検査では特に問題はなかったということです。

しかし年齢のことも考慮に入れ、当院を受診される前までに、体外受精(顕微授精)を3回受けていらっしゃいました。

卵子の数は多くないものの、それなりによい卵子がとれ、受精もするのですが、妊娠には至らなかったということです。

当院での血液検査のデータでは、

・タン白質不足
・重度の鉄欠乏
・ビタミンB群欠乏
・亜鉛欠乏
・カルシウム不足
・低血糖の傾向

などを認め、明らかな栄養失調状態でした。

(ちなみに、一見栄養失調があるようにはまったく見えません(←私が拝見するとわかりますけど…))

これらの栄養不足があると、ホルモンの分泌や卵子の成熟、子宮内膜の増殖などに影響を及ぼし、生殖機能の低下を招き、不妊の原因となる場合があります。

血液データに基づいて栄養療法をやっていただいたところ、3ヶ月経つか経たないかのうちに、4回目の顕微受精で、見事妊娠されました。

患者様は、栄養療法を行って起きた変化として、

・基礎体温が上がった(高温期で37度前後になった)
・月経周期が25~26日と短かく、排卵日も11~12日目だったのが、今回は15日目に排卵した
・今までは卵子の数は3つだったのが、4つとれて、凍結保存に回すことができた

などがあったことを教えてくださいました。

私も本当に嬉しくて、患者様と抱き合って喜んでしまいました。

赤ちゃんが元気で無事に育ちますように…

株式会社HYGEIA