03-6452-6611 受付 水曜〜土曜 10:00〜17:00 完全予約制 休診日 日・月・火・祝

NEWS & BLOG | 低血糖症の連載(1)

低血糖症の恐怖 1 ~低血糖症の症状~

 HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 機能性低血糖症とは、糖からエネルギーを作る働きがうまくいかなくなる代謝の異常で、糖尿病の薬の効きすぎとは別のものです。
  2. 症状は、極度の疲労・うつ・不眠・不安・イライラ・頭痛・めまい・動悸・甘いものへの渇望・肥満など、頻度の多い順に数十あります。
  3. 原因不明や精神疾患と診断されている症状の背景に、低血糖症が隠れていることが少なくありません。

いきなり扇情的なタイトルですが、低血糖症についてです。

低血糖と言うのは、言葉の通り、血糖値(血液中のグルコース濃度)が低くなってしまう状態です。

通常、低血糖と言うと、糖尿病の患者様がインスリンを多く打ちすぎた時だとか、インスリノーマ(インスリン産生腫瘍)などの特殊な病態で起きることだ、という程度でしか一般の医師には認識されていませんが、そうではない原因で実は低血糖状態と言うのは頻繁に起きていると考えられています。

この場合の低血糖症は、ただお腹が空いたから下がった、と言う単純な意味ではなく、糖をもとにして「エネルギーを作る」という、私たちが生きていく上で非常に重要な機能がうまく働かなくなってしまう、といういわゆる「代謝異常」の状態を意味します。

このような「機能的に血糖の調節がうまくいかなくなり、血糖が下がってしまう」と言う病態を「機能性低血糖症」と呼びます。(以下低血糖症と呼びます)

低血糖症では一体どんな症状が起こるのでしょうか。

パーボ・エイローラ博士によると低血糖症の症状は次のようなものです。

極度の疲労
うつ
不眠
不安
いらいら
頭痛
めまい
発汗
震え
心悸亢進(心臓の動悸)
筋肉痛と腰痛
拒食症(明らかな食欲不振)
発作的に泣く
恐怖症(理由のない恐怖)
集中力の低下
感覚麻痺
慢性消化不良
精神錯乱
手や足が冷たい
目のかすみ
筋肉の引きつりまたはけいれん
筋肉痛
非社会的あるいは反社会的行動
落ち着けない
肥満
ふらふらする
腹部のけいれん
失神あるいは意識消失
ひきつけ
自殺傾向

これらの症状は低血糖症の患者様が訴える症状を、頻度が多い順に書いたものです。

他にもこれほど多くの症状があります。

忘れっぽい
神経過敏
たえず気がかり
食間のがつがつした飢え
優柔不断
性衝動の欠如(女性)
甘いものへの渇望
インポテンツ(男性)
不機嫌
アレルギー
”気が狂いそうになる”感じ
筋肉運動の協応ができない
皮膚のかゆみと蟻走感
息が切れる
発作的に息苦しくなる
ためいきとあくび
意識がなくなる
夜驚、悪夢を見る
口が渇くあるいは暑い
耳鳴り
汗のにおいや口臭
かんしゃく
突発的に熱が出る
音と光に敏感

当てはまるものがありましたか?

これらの症状がひとつでも当てはまれば低血糖症である、と言うわけではありません。

健康な人でも、病的でなくても一過性に低血糖に陥ることがあるからです。

しかし上記の様々な症状(一般的には原因不明とされたり、精神疾患と診断されてしまうような)の原因が、実は機能性低血糖症である、というケースがかなり多く存在するのです。

食後の眠気やイライラ、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

低血糖症について、くわしく見る

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2006年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

研究でわかっていること

  • 食後の不調がある日本人14人に4時間の糖負荷試験を行うと、インスリンが30分で約10倍になって180分まで高いまま続き、血糖を上げるホルモン(グルカゴン)は基準の3分の1まで下がっていました。(Kosuda ほか, J Nippon Med Sch 2022)
  • 米国内分泌学会の指針は、症状・そのときの低い血糖値・糖を摂ると症状が消えること(ウィップルの三徴)がそろったときに、低血糖の評価を進めるとしています。(Cryer ほか, J Clin Endocrinol Metab 2009)

PubMed に収載された論文の抄録から、数字と結論だけを載せています。

当院の実例(医師の記録・個人差があります)

30代半ばの女性。耳が詰まった感じ・耳鳴り・頭の圧迫感(頭痛)・ふわふわする感じがあり、検査で低血糖症が疑われました。3か月で、耳の詰まった感じと食後の背中の痛みが消えました。くわしくは 低血糖症が疑われた耳鳴りの患者様。

あわせて読みたい

よく聞かれること

「低血糖症」は病院で診断されますか
一般の外来では血糖値を1回測るだけのことが多く、血糖の動きまでは見ません。
糖尿病で治療中でも相談できますか
できます。主治医の治療を中断するものではありません。先に主治医にご相談ください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

初診のご予約

初診は予約制です。下のフォームで希望の日時をお知らせください。受付時間内にお電話で日時を確定します。
お電話でもご予約いただけます。

初診の予約を申し込む▼24時間受付/受付時間内にお電話で日時を確定します(送信だけでは予約は確定しません)

日時を確定するため、お電話でご連絡します

受診は任意

第1希望(例:10月24日の午後)。第2希望もあればお書きください