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NEWS & BLOG | HYGEIA通信(映画・米国の医療)

SiCKO

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. マイケル・ムーア監督の映画「SiCKO」(2007年)を観て、米国の医療の現状を紹介しています。
  2. 国民皆保険がない米国では、保険会社が支払いを渋り、治療を受けられない人がいると伝えています。
  3. 医療費がとても高く、病気やけがで破産する人が珍しくないという映画の内容を紹介しています。
  4. 日本も同じ道をたどるのではと心配し、自分の身は自分で守る時代なのかと問いかけています。

ちょっと前になりますが、マイケル・ムーア監督の新作映画「SiCKO(シッコ)」を観て来ました。

アメリカの医療の現状を描いたドキュメンタリー映画です。

ある程度内容を知ってはいましたが、見た後に、軽くブルーになってしまいました。

ご存知のように、アメリカには国民皆保険制度がありません。

入れる人は私的な保険に入るわけですが(入れない人も多い)、入って保険料を払っていても、いざ治療を受ける段階になると、保険会社から支払いを受けられない人がとても多いそうです。

保険料を支払わなければいけない、という時に、保険会社は渋ります。

保険会社の申請がおりないと、医療が受けられないのです。

この映画によると、その渋り方(!?)が半端じゃない。

そのために働く人を専門に雇って、その患者さんの既往歴をこと細かに掘り返します。

例えば、ある女性患者さんが心臓手術を受けるために保険会社に治療が必要な旨を申請すると、むか~~しむかしにその患者さんがカンジダ膣炎にかかっていたことを掘り返し、

「病歴をすべて報告する義務に反している」(すみません細かい言い回しは忘れました)

として、保険を解約してしまう。

いったい、なんのための保険なの…?

という話です。

カンジダ膣炎って、風邪と同じくらいありふれた病気なんですけど…。

それと、医療費があまりにも高い。

いったん病気にかかったり、怪我などをすると、それだけで破産してしまう人がざらにいるそうです。

これは一体何故なんでしょう?

(日本の医療費が安すぎるような気がしますが、それにしても…。)

このあたりの仕組みは良くわからないのでなんとも言えませんが、ごく一部の人だけが潤って、一般市民は搾取されるだけ…、という非常によろしくない構図になってしまっているようです。

日本もこの後追いをしているように見えますが、年金も当てにならないし、自分の身は自分で守るしかない、という世の中になりつつあるのでしょうか?

また、興味深かったのは、アメリカでは高い医療費の多くを患者自身が支払わなければならないのに、カナダやイギリスでは一切お金を払わなくて良いという事実が信じられなくて、ムーア監督が

「こんなはずはない!!」

と言って病院中を訪ね歩き、casherを探し当てるシーン。

(実はこのcasherは違う目的のためにあるのですが…)

アメリカの方って、アメリカがすべてというか、アメリカと違う国があって、アメリカと異なる社会や文化や風習や制度がある、ということをなかなか想像しにくい社会に生きているのではないかと思いました。

多分、ムーア監督がこのようなことを声を大にして言わないと、知らないままでいる人が多いのではないか、と思いました。

(違っていたらごめんなさい)

そのことのほうが怖い、と思わされた映画でした。

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最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2007年の記事に追記

映画の公開後も、米国では病気や医療費が破産の大きな要因だと報告されています。がんの診断を受けた人は、受けていない人より破産しやすいという研究もあります。

  • 2007年に米国で破産を申し立てた2314人の調査では、62.1%が病気や医療費に関わる破産でした。その多くは健康保険に入っていました。出典:Himmelstein ほか, Am J Med 2009/PubMed 19501347・DOI 10.1016/j.amjmed.2009.04.012
  • 米国ワシントン州の調査では、がんの診断を受けた人は、受けていない人に比べて2.65倍破産しやすくなっていました。出典:Ramsey ほか, Health Aff 2013/PubMed 23676531・DOI 10.1377/hlthaff.2012.1263

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2007 年に書かれたままです。

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治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2007年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

当院の分子栄養療法に、公的医療保険は使えますか?
当院の分子栄養療法は自由診療のため、公的医療保険は使えません。費用は治療費用でご確認ください。
日本で医療費が高額になったとき、負担を軽くする制度はありますか?
公的医療保険には、ひと月の自己負担に上限を設ける高額療養費制度があります。詳しくは、加入している保険の窓口にお問い合わせください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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