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NEWS & BLOG | 映画の紹介(ボウリング・フォー・コロンバイン)

What’s American culture ?

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』を観て、米国の学校給食や清涼飲料の自販機の問題を取り上げています。
  2. ジャンクフードはビタミンB群やミネラルが乏しく、精製した糖のとりすぎで低血糖症が起きやすいと書いています。
  3. 筆者は、低血糖症がうつやパニック障害などの精神症状や、PMSの主犯格になり得ると考えています。
  4. 日本がアメリカに誇れるものとして、栄養と愛情をこめて作られた学校給食をあげています。

今更ながら、「ボウリング・フォーコロンバイン」を観ました。

想像したより過激じゃなかった、というのが印象です。

銃社会アメリカの実情を描いて物議をかもした有名な映画ですが、銃やNRA云々に関しては知識がないのでコメントを避けますが(根が深すぎて解決するのは難しいでしょうね…)、コロンバイン高校で起きた悲惨な銃乱射事件に、アメリカの極悪な栄養状態が関係しているのは間違いないでしょう。

主犯の生徒がうつのために抗うつ剤を内服していたというのは有名な話ですが、微量栄養素の欠乏は精神神経機能に大きな影響をもたらします(事件が発生したことそのものは抗うつ剤の副作用のせいだとも言われています)。

何しろ、以前取り上げた「スーパーサイズ・ミー」という映画でも出てきますが、学校給食がひどい。

給食が、ピザ、ハンバーガー、菓子パン、パスタ、フライドポテトなどのジャンクフードの嵐です。

そして学校にはコーラやスプライトの自販機があって、子どもがガンガン飲んでいるのですから、キレないほうがおかしいです。

(最近になってアメリカの学校内での清涼飲料水の販売が禁止になったのは記憶に新しいところですが)

しかしこれは学校も苦しいところで、福祉にかける予算が少ないために学校はお金がなく、安価な外食産業に頼らざるを得ないと言う事情もあります。

これらのジャンクフードは、脂質・糖質過剰で、タン白質やビタミン・ミネラルが欠乏した、最悪の食事です。

家で食べる食事だって似たようなものでしょうから、家でも学校でも、ほとんど毎日こんなものばっかり食べているわけです。

これらの食事では脳神経機能を正常に働かせるビタミンB群が徹底的に不足していますし(昔から栄養学の世界では「B足りんは脳足りん」と言うそうです)、砂糖やブドウ糖果糖液糖などをはじめとする精製された糖分の過剰摂取により、低血糖症が起きる可能性が非常に高いのです。

低血糖症は、脳がエネルギー源として必要とするブドウ糖の代謝異常ですから、うつや統合失調症、パニック障害、強迫神経症、凶暴性など、実に多彩な精神症状の原因となります。

私が思うに、いわゆる月経前緊張症(PMS)も低血糖症が主犯格でしょう(症状が非常に良く似ています)。

低血糖症は、糖尿病患者さんがインスリンを打ちすぎた時に起こるアレではなく、精製された糖質の摂取により、インスリン分泌が過剰反応して、結果的に低血糖に陥る、というものです。

これは老若男女を問わず、広く現代人を蝕んでいます。

甘いものは体に良くない、というのは真実です。

(低血糖は非常に深いテーマなので、今度書きます。。。)

もちろんビタミンB不足や低血糖症だけでなく、体の材料であるタン白質や鉄や亜鉛・カルシウム・マグネシウムなどのミネラル、食物繊維なども足りません。ないない尽くしです。

ファストフード世代・コンビニ世代である我々が親となっている今、子どもたちの栄養状態は、想像をはるかに超えて悪いのです。

私には関係ないわ、とお思いの方。

決して、これはアメリカだけの話だと思わないでください。

アメリカよりは多少ましですが、日本も同じようなものです。

これはまたの機会に書きますが、今、日本の子どもたちが食べているものも、悲惨です。そして大人も。

そんな21世紀、日本がアメリカに誇れるものがあります。

それは、学校給食です。

いま、日本の子どもたちの食文化をかろうじて支えているのは、栄養と愛情をこめて作られた学校給食なのです。

VIVA!! 日本の学校給食!!

(冗談抜きで)

学校給食がないオトナのあなた。

あなたの栄養状態は大丈夫ですか?

食後の眠気やイライラ、検査で確かめてみませんか

血液・尿検査(60項目以上)で栄養状態を確かめ、不足を補う外来です。初日のカウンセリングは無料です。

低血糖症について、くわしく見る

最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2006年の記事に追記

2026年時点の研究では、食事の改善や微量栄養素の補給で、子どもの攻撃的な行動が減る可能性が示されています。ただし質の高い研究に限ると効果は小さくなります。PMSには薬物療法など根拠のある標準治療があり、栄養療法はそれと並行して行うものです。

  • 子どもと若者の50件の研究をまとめた解析では、食事全体の改善や幅広い微量栄養素の補給で、攻撃性や反社会的な行動が減る傾向でした。ただし偏りの少ない研究に限ると、攻撃性への効果はほぼなくなりました。出典:Konkolÿ Thege ほか, Campbell Syst Rev 2025/PubMed 40786968・DOI 10.1002/cl2.70059
  • 34件の試験をまとめた解析では、SSRIという抗うつ薬が、PMSとPMDDの症状をおそらく減らすとされました。吐き気や眠気などの副作用は増えました。出典:Jespersen ほか, Cochrane Database Syst Rev 2024/PubMed 39140320・DOI 10.1002/14651858.CD001396.pub4

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2006 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2006年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

甘いものをとると、イライラしやすくなりますか?
血糖の急な上がり下がりで、だるさやイライラを感じる方はいます。気になる症状があれば、低血糖症の栄養療法外来で血糖の動きを確かめることができます。
PMSは食事だけで良くなりますか?
PMSには薬物療法などの標準治療があります。当院の分子栄養療法は、婦人科の治療と並行して行うものです。詳しくはPMS(月経前症候群)・PMDD の栄養療法外来のページをご覧ください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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