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NEWS & BLOG | お肉を食べよう連載(6)

お肉を食べよう!~タン白質の重要性~(6)

(2026年10月 最新の研究を追記) HYGEIA通信

この記事でわかること

  1. 人類はおよそ200万年、狩猟と採集で暮らし、精製した炭水化物を日常的に食べるのは今が初めてだとしています。
  2. 肥満やメタボの土台はインスリン抵抗性で、精製した炭水化物のとりすぎがそもそもの原因だと筆者は見ています。
  3. 肉食が生活習慣病の原因という根拠は乏しく、問題はω3とω6の比や野菜不足だと述べています。
  4. BSEなどの問題には個別に対処しつつ、肉食を見直すメリットは大きいと結んでいます。

そして、肉食をすすめる理由のひとつは、人類の食の歴史から見ても肉食は生理的だと考えられること、そしてむしろ、現代の炭水化物中心の食生活のほうがかなり不自然だと考えられるからだ。

人間の食の中心はこの200万年ほどの間、肉であった。
(主食はマンモスの肉だったんだから!)

人間は長い歴史のほとんどで「狩猟と採集」で食をまかなってきたのであり、現代社会のように炭水化物を摂ることは非常に少なかった。

現代のように精製された炭水化物を当たり前のように食べている時代は、人類の歴史上初めてのことなのだ。

現代人が抱える問題、例えば、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病などの原因となる肥満やメタボリックシンドロームは、「インスリン抵抗性」がベースに存在していることが明らかになっている。

(インスリン=血糖値を下げる唯一のホルモン)
これらの病態は太ることから始まるが、なぜ太るのかと言うと、もちろんカロリー過剰や運動不足も原因のひとつだが、精製された炭水化物が多すぎることがそもそもの原因と考えられる。
インスリンをもっとも分泌させるのは炭水化物(糖質)だ。
インスリンが過剰に分泌されることで肥満が起こり、インスリン抵抗性を引き起こし、それがさらにインスリンを過剰に分泌させて、血糖調節異常や高脂血症、高血圧等が起こる。
メタボリックシンドロームだ。

それがゆくゆくは動脈硬化、心筋梗塞等の生活習慣病の原因となっていく。

ということは、主に悪さをしているのは実は炭水化物だと言えるわけで、実際には肉食がそういった生活習慣病の原因であるという根拠は非常に乏しいのだ。

肉食に問題があるとすれば、ω3脂肪酸とω6脂肪酸の比の問題があるけど、それはほかで是正できる要因だ。

また、肉好きの人は肉ばっかり食べて野菜を食べない人もいるが、もちろんそれはよいことではない。野菜はちゃんと食べるべきだ。

そのような食べ方の問題がクリアできれば、肉は健康によくないどころか、むしろ不足するタン白質や微量栄養素を摂るために積極的に利用するべき食材である、といえるのだ。

と、肉食について今まで説明してきたのはあくまでも栄養学的見地からの見方で、BSEなどいろいろな問題もある。

それらについては個別に対処する必要があるが、私は肉食を見直すことで、得られるメリットは非常に大きいと考えている。

世の中の常識も徐々に変遷しつつある。健康や栄養についても同様だ。
この現代だからこそ、肉食を見直してみたらいかがだろうか?

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最新の研究でわかっていること(2026年10月 追記)

2006年の記事に追記

2026年時点の研究では、赤肉、特に加工肉を多く食べる人ほど心血管病や糖尿病が多い傾向が報告されています。糖質を減らす食事と脂質を減らす食事では、減量の効果に大きな差は出ていません。

  • 赤肉と病気の関連をまとめた解析では、加工していない赤肉は100 gごとに心血管病のハザード比1.11、加工肉は50 gごとに1.26でした。糖尿病や妊娠糖尿病とも関連していました。出典:Shi ほか, Eur Heart J 2023/PubMed 37264855・DOI 10.1093/eurheartj/ehad336
  • 肥満ぎみの成人609人を低脂肪食と低糖質食に分けた試験では、12か月の体重変化は5.3 kg減と6.0 kg減で、差ははっきりしませんでした。出典:Gardner ほか, JAMA 2018/PubMed 29466592・DOI 10.1001/jama.2018.0245

PubMed の抄録で、数字と結論を確かめた論文だけを載せています(PMID・DOI つき)。上の本文は 2006 年に書かれたままです。

当院でできること

検査と治療
60項目以上の血液・尿検査で、貯蔵鉄・たんぱく質・ビタミン・亜鉛・血糖の動きを確かめ、不足している栄養素(治療用サプリメント)と食事の見直しで体の側を整えます。約3か月ごとに再検査します。
費用(自由診療・税込)
初日の検査 16,500円/再検査 11,000〜16,500円/診察料 5,500円。治療中の月あたりの費用は処方で変わります(最初の3か月は月5〜10万円が目安)。くわしくは 治療費用。
治療を検討する前に知っておいていただきたいこと
自由診療で、保険診療の代わりになる治療ではありません。分子栄養療法は、すべての方に同じ結果が出る治療ではなく、記事の中の例は個別の経過で、同じ結果を約束するものではありません。治療用サプリメントで起こりうること:まれに、IgG 食物アレルギー反応(食べ物に対する遅れて出る反応)が出ることがあります。

執筆・監修:矢崎 智子 医師(2006年の本文)|杏林大学医学部卒業の産婦人科医。2005年にハイジーア外来を開設し、院長として分子整合栄養医学と東洋医学による診療を行った
2026年10月の追記(最新の研究)の監修:秦 俊昭 医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・ハイジーア外来 担当)

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よく聞かれること

糖質を減らせば、肉はいくら食べてもいいですか?
そうとは言えません。研究では、加工肉や赤肉を多く食べる人ほど心血管病や糖尿病が多い傾向でした。魚・卵・大豆なども組み合わせると、偏りを避けられます。
糖質制限と脂質制限、どちらがやせますか?
大きな試験では、12か月の減量に大きな差はありませんでした。続けやすい方法を選び、血液検査で体の状態を確かめながら進めます。メディカル(医療)ダイエットのページもご覧ください。
費用はどのくらいかかりますか
自由診療です。初日の検査 16,500円(税込)。治療中の費用は処方の内容で変わります。治療費用 をご覧ください。

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